岡谷市議会 > 1989-09-07 >
09月07日-02号

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  1. 岡谷市議会 1989-09-07
    09月07日-02号


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    最終取得日: 2021-08-10
    平成 1年  9月 定例会(第4回)     平成元年第4回岡谷市議会定例会会議録 (第2号)                         平成元年9月7日 (木曜日)●議事日程 ▲日程第 1 一般質問         -----------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第 1 一般質問         17番   林  稔君         19番   林 公敏君         20番   宮崎福二君          8番   田中親雄君         18番   山田拓男君         27番   小沢竜美君         -----------------●出席議員(27名)          1番   片倉久三君          3番   今井密子君          4番   大沢章則君          5番   今井友吉君          6番   柴  守君          7番   清水隨豊君          8番   田中親雄君          9番   三井正二君         10番   林 光一君         11番   田中正人君         12番   手塚邦明君         13番   花岡三郎君         14番   浜 常治君         15番   原  宏君         16番   増沢千明君         17番   林  稔君         18番   山田拓男君         19番   林 公敏君         20番   宮崎福二君         21番   宮坂清海君         22番   宮沢健治君         23番   山崎芳朗君         24番   山田一久君         25番   山田五郎君         26番   片倉万吉君         27番   小沢竜美君         28番   羽吹義雄君         -----------------●欠席議員(なし)         -----------------●会議規則による議長指名の会議録署名議員          7番   清水隨豊君         19番   林 公敏君         -----------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者         市長        林 泰章君         助役        小口利行君         収入役       林 正茂君         教育長       八幡栄一君         企画部長      小松幸雄君         総務部長      武井康純君         民生部長      手塚文武君         福祉部長      武井政次郎君         経済部長      鮎沢茂登君         建設部長      新居 靖君         都市開発部長    横内啓吉君         水道部長      斉藤文夫君         企画課長      笠原直行君         庶務課長      折井弘育君         財政課長      藤森武男君         秘書課長      小林 進君         岡谷病院長     草間昌三君         塩嶺病院長     奈良田光男君         消防長       林 忠男君         岡谷病院事務長   中原寛毅君         塩嶺病院事務長   長沼金作君         教育次長      清水 忠君         監査委員      小口公男君         監査委員         事務局長      中村高康君         -----------------●議会事務局職員出席者         局長        青島一郎         次長        増沢政幸         庶務主幹      百瀬勝人         議事主幹      鮎沢史明         主任        小口明彦          午前9時30分 開議 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。         ----------------- △日程第1 一般質問 ○議長(片倉久三君) 日程第1 これより一般質問を行います。 質問並びに答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いいたします。 それでは、順次質問を許します。 林稔君の質問を許します。 林稔君。         〔17番 林稔君 登壇〕(拍手) ◆17番(林稔君) どうもおはようございます。 17番 林稔です。 最初の湯殿山場外舟券売り場構想と市長の政治姿勢について、市長にお伺いをしたいと思います。 この問題は昨年12月15日、今井区が岡谷市長に対し、富士レックス株式会社の湯殿山へのモーターボート競走場外舟券売り場を含む総合レジャーセンター構想を促進してほしいと陳情して以来、岡谷市政の重要問題として市民の大きな関心を呼んでまいりました。市長は最近、記者会見や市政報告会等において、岡谷市土地開発公社が所有している湯殿山の土地を、場外舟券売り場のために売却する意思がないことを明らかにされたようであります。私は公営ギャンブル施設は岡谷市の将来にとっても、また青少年の健全な育成にとっても好ましくないとする多くの市民の皆さんとともに、このことを心からうれしく思う次第であります。 また、長野県知事と長野県教育委員会が青少年の健全育成上からも、またそれだけにとどまるものではなく全県的な立場からも好ましくないと県議会で表明したことは大変重要な意義があったと思うわけであります。 そこで、9点についてお伺いをしたいと思います。 1つは、湯殿山に岡谷市土地開発公社が所有している約6万㎡の土地を現在も、そして将来も場外舟券売り場等公営ギャンブル施設のためには売却するつもりがないことを市議会で正式に明らかにしていただきたいと思います。 2つ目として、市長は初めから場外舟券売り場のために売却するつもりはなかったとの一部報道がありますが、初めからそのつもりが本当になかったのでしょうか、どうでしょうか。 3番目に、岡谷市の将来を心配して、また青少年の健全な育成を願って結成された湯殿山場外舟券売り場の建設に反対する会の草の根市民運動や、あるいは反対決議をして署名に取り組んだ三沢区や高教組の先生方等々いろいろな運動がありましたが、こうした市民運動を市長はどう受けとめておられるのかお伺いをしたいと思います。 4つ目として、日ごろ対話姿勢をモットーにしている市長が、市政報告会や記者会見では舟券売り場はやらないと表明したようでありますが、反対する会の役員とはなかなか会おうとせず、問い合わせに対して返事すらしない態度はなぜでしょうか。 5つ目として、立場は違いますが、今井区は市の要請で1年にわたって検討してきたそうでありますが、市からは何の連絡もないと言っておられれますが、市はどのよに今井区に対応したのか伺いたいと思います。 6つ目として、湯殿山のこの土地は現在、土とりをしたままで赤土がむき出しの非常に危険なままの状態であります。防災上、どのようにされるのか考え方を伺いたいと思います。 7つ目として、岡谷インター建設のため土とりをする計画をした時点で、自然保護の問題や地質調査、そして将来の利用計画など検討、調査が不足していたのではないかと思われます。買収後、数年にわたってあのような状態で放置されていることに対して、市長はどのように責任を感じておられるのか伺いたいと思います。 8つ目として、この土地利用について期待して待っていてほしい旨の発言をされたように報道されております。現在、どのような検討がされ、どのような計画があるのか明らかにしていただきたいと思います。 9つ目として、私どもが開いた7月30日のシンポジウムで地質学の権威であります、信州大学理学部小坂助教授は、この地域が糸魚川、静岡構造線の走っている地域に当たり、これに沿って無数の断層がある。あの土地にも、はっきりと断層が認められており恒久的な建物を建設することは危険との指摘もありました。この点についてどのようにお考えか伺いたいと思います。 大きな2番目の長野自動車道の騒音、低周波公害対策について、民生部長にお伺いをしたいと思います。 長野線が次第に北へ伸びるにつれ、交通量が非常にふえております。特に夜間における大型車の騒音、振動の苦情が最近、私のところにも何件か寄せられてきています。1つは、高架橋の成田町側のジョイント部の騒音、振動、これはあるいは振動は低周波振動ではないかとも思われます。いま1つは、夕日山団地のへりと言ってはどうかと思いますが、長野線に向いた数戸、また福祉センター下の1戸などが非常に騒音に悩まされているという状態であります。これらの騒音や振動についての最近の調査結果、あるいは対策についてどのようにお考えか伺いたいと思います。 3番目の5大開発について、これは2つの点について市長にお伺いをします。 1つは、都心開発についてであります。丸中製糸跡地の借地期限も、あともうわずかであります。この都心開発、丸中製糸跡地を含む都心開発について、関係者、商業者、地権者、住宅関係者の受けとめ方を含め、駅南との関連も含め見通しを明らかにしていただきたいと思います。 いま1つは、新都市開発であります。一昨日も議会の対策委員会の報告を受けました。私は、この西山開発と言われる新都市開発について、果たして本当に見通しがあるのかどうか。あの膨大な計画が本当に実現できるのか。私は、実現することについても大変危惧を持っておりますし、大ぶろしきを広げた市長さんが本当に実現できるのかという点でも疑問を持っております。この点について見通しを伺いたいと思います。 大きな4番目の市の地震対策についてであります。 9月1日、防災の日に防災訓練が行われました。地震における液状化現象等、最近調査、研究も進み大変いろいろな心配、不安が生まれております。岡谷、諏訪地方は、東海地震における危険地域からは外れておりますけれども、飯田や諏訪に比べて岡谷市はこの液状化現象における被害は大変少ないと指摘をされておりますけれども、実際には58戸の危険があるというふうに発表されております。しかし、先ほども触れましたように、岡谷市は糸魚川、静岡構造線上、またはそれに沿った地域でありまして、非常に複雑な地質を持っております。詳細な地質調査を含め、地震対策についてどのように対策をされているのか、これは主に総務部長であろうかと思いますが、市長さんを含め伺いたいと思います。 さらに、伊豆における地震で幾つかの教訓も生まれております。市民に対する情報伝達、防災組織、避難場所の問題等々、教訓を直ちに岡谷市に生かすべきではないかと思いますが、この点で万全を期していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 大きな5番目の家庭裁判所の充実について、市長さんに伺いたいと思います。 長野県弁護士会から最高裁判所の地方、家庭裁判所支部適正配置構想に関する陳情が議会に出され、同様に市町村長にも出されたようであります。最初に、その題目のところが「家庭裁判所」となっておりますが、「地方、家庭裁判所」というふうに追加訂正をお願いしたいと思います。裁判所の合理化で、地方裁判所、家庭裁判所、各支部の廃止や格下げなどを検討しているようで、長野地裁、家裁諏訪支部が格下げをされるということも検討をされているようであります。長過ぎる裁判をもっと短くするためにも、また困ったときに直ちに裁判を受けられるためにも、裁判所の充実という面から、この住民の期待に逆行するこのような合理化、廃止、格下げ等については、どうしてもまずいということを私ども認識をいたしました。そういう意味で、ぜひ諏訪支部の充実を、あの簡易裁判所の廃止をやめさせたように市長としても取り組んでいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 最後に6番目の最近の青少年の非行等々、その対策について、教育長にお答えをいただきたいと思います。 あのむごたらしい少女連続殺人事件も、ついに昨日4人目の犠牲者が発見をされるという、日本中の人々が心から深い悲しみとやり場のない強い怒りに包まれたような感じがいたします。本当に悲しい出来事であります。まさに悪魔のしわざとしか言いようのないような、この残虐な事件。この事件を見るにつけ、これがごくごくまれな事件とは言いきれない、どこかでまた起こり得るような事件だと言われ、それが一層深刻に私たちにも警鐘を与えていると思います。私も、最近幾つかの相談を受けまして、例えば両親の離婚問題と絡んで中学生の動揺、あるいは非行の問題。家庭内暴力で、まさに積み木崩しにあるような悩みを持った御両親。退学の問題、高校中退の問題等々、大変深刻でありまして、その都度教育長さん、教育相談室の先生方など、大変適切で親切なアドバイスをいただきましたことをお礼申し上げながら、これらの親御さんたち、子供さんたちの悩みになお一層こたえていく意味で2、3伺っておきたいと思います。 1つは、非行等問題のある子供を持つ家庭、悩んでいる子供さんに対する問題であります。それらの親御さんが、どこへ相談に行っていいかなかなかわからないで悩んで、ぎりぎりどうしようもなくなって私のところへ相談に来たり、あるいはそれぞれ法律事務所へ飛んで行ったり、警察へ行ったり、教育相談室へ来たりというようなことになっているようであります。そういう意味で、せっかく充実をされた教育相談室、大いに市民に宣伝をしていただくと同時に、徹底的に親身になって相談していただけるように、一層の御努力をいただきたいと思っておりますので、その点について、この4月から充実された教育相談室の活動などにも触れながらお答えをいただきたいと思います。 同時に、最近高校中退者が非常にふえているということを伺っております。これらの状態、それから原因、対策等について、岡谷市教育委員会における対策などを伺いたいと思います。 さらに、今申し上げましたように、既に非行や悩んでいる子供さん、家庭と同時に、そうした子供さんを生まない、そういう家庭づくり、社会づくりということをどうしてもしていかなければならないという点から、家庭をどうするのか。親の教育と言いますか、学習、あるいは話し合い、ミニ集会の一層の充実など、家庭と親の問題について、これは本来親たち、大人たちが取り組まなければいけない問題ですが、行政、教育委員会としてどのような援助を差し伸べていただけるのか伺いたいと思います。 同時にいま1つ、これはまた後ほどビデオの問題などで、山田拓男議員も触れることになっておりますので、深くは触れませんが、現在はんらんしている不良雑誌、漫画、ビデオ、パソコンなど、まさに子供にとっては全くひどい環境であると言えると思います。とかく非行などが起こりますと、家庭の問題だ、子供の問題だというふうに狭く見られがちでありますが、いま1つ広く考えた場合に、このような不良な社会環境、これが非常に大きな問題だというふうに思います。その点で、社会をよくする運動、これもやはり大人が積極的に取り組んでいくべき問題でありますが、同時に行政として取り組んでいただける、手を差し伸べていただける、そういう点についてお伺いをしたいと思います。 そして同時に、今あるPTAとか、育成会、その他区とか、婦人会、壮年会等々、各種の団体、これらの活動の一層の活発化と一層の努力をお願いしなければならないわけでありまして、そうした点での教育委員会のかかわりについてもお伺いをしたいと思います。 最後に、小中学校における教育において、命を大切にする教育。一人一人の子供を大切にする教育、これについてどのように取り組んでおられるのかお伺いをしたいと思います。 以上、大きな項目で6点伺って、私の壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(片倉久三君) 林稔君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、私の方から数点についてお答えを申し上げます。 最初に、湯殿山の件について御質問をいただいているんですが、議員さんは舟券売り場だけを誇張していつも質問なさるんですけれども、総合レジャーセンターとしてその計画が出されたものであるわけですね。その中に舟券売り場を含むということで、私どもは説明を聞いております。したがって、舟券売り場そのものの問題でしたら、改めて舟券売り場というものはどういうものであるかを私どもは調査研究をあえてする必要はないが、総合レジャーセンターという部分が、一体どういう企画であるかが全くわからない状態で今日にまできているものであったわけです。それは幾度も議会でお答え申し上げたとおりです。 したがって、その総合レジャーセンター構想というものがどういう内容のもので、どう岡谷市にとっても地域にとっても、その施設が評価されるに値するものであるかどうかが計画書の何ら提出がないままに今日にきているということから、すべてのこの問題に対する対応は白紙であるとお答えを申し上げてきたものであるわけです。今までの議会答弁書を、きのう私も全部見てみましたが、その考え方は終始一貫したものであります。 したがって、その総合レジャーセンターたるものの計画書が出させないような計画を、いつまでも私どもが対応していくわけにいかない。また、片方では行政の立場からは岡谷市のインターは、ある意味では岡谷市の大事な玄関口になるわけですから、当時、中央道長野線建設の折、今井区の関係者から土とりをさせる代わりに、その後を放置されたでは困るから、地域活性化のためにこの土地利用計画を市も一緒になって真剣に考えてくれ、これが協力の、当時地元から出された強い要望であったわけです。 その真意は、市の立場でももとより今井区の活性化のために地域の皆さん方が、中央道長野線インター建設に御協力いただいた、その熱意と姿勢にこたえていかなければならないということで、きょうまでできるだけ好ましい施設を誘致する、もしくはそうした希望のある企業の中からその意にこたえるものを選択していきたいということで努力を重ねてきたわけですが、御承知のとおり取付道路も狭い道が1本あるだけですから、この土地利用にはおのずと限界が出てきているわけです。そして、まだ全部が造成を終わったものではなくて、約半分3万㎡くらいの造成が終わったところで、残す造成されていない部分を手をつけるにしてもそれだけの金がかかるわけですから、一定の利用に対する目的が立てられたところで、開発許可をとって造成をして、そして処分をしていくという手続きに入りたいと思っているわけですけれども、いまだにその内容が、その湯殿山利用に関する望ましい姿で利用してくださる方を具体的に決めていく段階に至っていない。 そういうことできょうまで、1つには湯殿山を総合レジャーセンターとして利用させてくれないかという希望が出されたという事実と、それから2つ目は、そのほかにもあの場所を使うにふさわしい利用を行ってくれる企業はないだろうかという点に対する模索とが並行して進められていたわけです。そういうことで、市が議員さん方の御質問にもお答えを私から申し上げているように、一定の考え方が1つの見通しとしてあいてくれば、これは議会にもお諮りを申し上げていく。それは市民にも明らかにしていくということになるわけですが、庁内の検討にすら入れない状態で今日まできているわけです。それは、もう陳情にみえたときに私がお答え申し上げたでしょう。そういう内容になっていたわけです。 したがって、反対する会という人たちにお会いしたときにも、その経過はそのようにお答えを申し上げてあります。したがって、私が例えば公営ギャンブル場を含む総合レジャーセンターをどうしてもやるぞということでもって一定の意思を明らかにしてきたものなら話は別ですけれども、それも1つの市民から出されている土地利用に対する声であるということは何回もお答え申し上げてきたとおりです。したがって、その意は伝わっているものと私は思っておりますし、それが反対をする会というものがどういう目的で行われているか知りませんけれども、趣旨に対する湯殿山の件についてはそう申し上げたとおりで今日も何ら変わるものではありません。 それから、記者会見の折にということは、それは湯殿山の一定の今後の利用計画について、今私どもの方で2、3働きかけて、ぜひこんな姿であれば望ましいとする点について協力をお願い申し上げているところもあるわけですが、今日まだその確答は得られておりません。したがって、具体的にどういう話になるかはわかりませんが、ある程度そんな方向で答えを私どもは出したいとして強くお願いを申し上げているわけですが、いずれまた中身が詰まったところで議会の御協力をいただくことに相なるわけですが、そんなことでいましばらく時間がかかることになろうかと、そう思っております。 それから、そうした内容が決まらなければもとより、地元の区に対してその説明をいたす段階には至りませんから、今のところは状況を早期に湯殿山の土地利用計画が具体的な内容でお示しできるよう努力をしているから、しばらくの間お待ちをいただきたいということでお話は申し上げてあります。 それから、将来の土とりに対する当時の調査が不足であったという話ですが、当時、道路公団との話し合いで一定の道路公団として土とりに関する調査は行われております。それは議会にも御報告申し上げてあるように、ボーリング調査、これは地質、それから地耐力の問題、地下水の調査の問題、土性の問題、それはインターに埋める土になりますから、当然公団はやるわけです。それらの調査の結果に基づいて将来の跡地の土地利用に対しても、あの場所をとる土に対する問題と、とった後の利用の問題について一定の調査をいたしたものであるが、したがって土をとった場所については問題ありませんが、その周辺の調査については市はこれに具体的な取り組みをいたしてありませんから、周辺には大変私は問題があると思っています。それは、小坂助教授が指摘されているという点では、あのトンネルから沢にかけての地質というものは決していい状態のものではないと私どももそう認識をいたしております。 それから、3番目の5大開発問題です。その中で2点、都心開発と、それから新都市開発構想についての見通しについての御質問をいただきましたが、都心開発、俗に言うレインボー計画ですが、については現在その見通しをあけるために種々個々の問題にかかわる部分も含めて、開発の最も基本になる課題に今その努力が行われているわけですが、現在のところで、こういうことでありますということは、まだお答えをいたす段階には至っておりませんが、少なくともそれぞれの関係者に対して協力を求めるための努力が今積み重ねられております。それは、特別委員会の方にも逐次御報告を申し上げているところでありますが、まだ説明を始めたところで、これが一定の見通しの可否についてお答えができるところまで至っておりません。 それから、新都市開発につきましても、見通しがあるかということでありますが、これも見通しをあけるために努力をしていることであって、現在まだその内容については明らかにできるものではありませんが、今日まで新都市開発関係者、言うなれば県が事業主体で行う仕事ですから、県、それから国、それから民間研究会等を含めて具体的に新都市開発を進めていくために、かかる各種課題が経費負担の問題等を含めてどういうふうに将来予測されるかという点も含めながら今研究がなされているようです。 私どもの立場では、議会にお示しを申し上げてあります、開発の理念をもとにして、それにふさわしい内容で御協力がいただければありがたいと思っておりますけれども、これも一定の見通しを具体的に調査委員会の報告をもとにして、それを絵にしたとすればどういうものになるか。民間が協力できるとすればどの範囲のものなら協力が可能であるか。これは、彼らにしてみれば経営の問題も絡んできますから、そういう問題も含めながら一定のゾーニングに対する考え方というものを県、国、民間等で協議している内容が詰まってくるだろうというふうに思っていますけれども、私どもとしては、ことしのうちにその概略が見えるところまで、各論の話はこれはまた別ですけれども、大まかなところである程度の見通しをつけて議会に御報告ができるところまで何とかひとつ詰めていただけないかというお願いを申し上げております。 したがって、ことしのうちにその見通しがある程度見えてまいりますれば、それに基づいて次年度の対応の施策が私どものところでも、県のところでも検討、調整に入れることになるわけですけれども、今のところはそんな状態でおります。 それから、地方、家庭裁判所の充実につきましては、先般弁護士会の役員の方がお越しをいただいた折にもお話を申し上げてありますが、市では既にこの件につきましては、最高裁判所長官あて、それから地裁、家裁に対して正式な要請をもう既に済ませてあります。したがいまして、今後もそうした面で行政側とも一体となって、かかるこの問題について望ましい姿で結論が出ていただきたい、かように願っておるわけですが、その件についても一層努力をいたしてまいりたい、さように考えております。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 2番目の御質問にお答えいたします。 長野自動車道、特に夕日山地点での測定結果でございますけれども、今年度の予定といたしましては、今月の末ごろを測定予定にしておりますけれども、大変恐縮ですけれども、これから申し上げる数値は昨年9月に実施したものでございますので、よろしくお願いいたします。 朝が58ホーン、昼が60ホーン、夕方が61ホーン、夜が54ホーンでありました。環境基準に対しましては、朝がプラス3ホーン、昼はプラスマイナスゼロ、夕方がプラス6ホーン、夜がプラス4ホーン、若干オーバーしております。 また、低周波というふうなお話もありましたけれども、高架橋につきましては過去県で実施した測定におきましても問題はないということにはなっております。お話もありましたように、ジョイント部分のコトン、コトンという騒音ではないかというふうに思っておりまして、そうした部分につきましては、長年車両の通過等によりましてジョイント部分の舗装部分が削られていっておりますので、その部分の舗装補修をすれば、ある程度緩和されていくんではないかというふうに思います。防音対策につきましては、公団の方にも以前から要望もしておりますし、常々お願いをしているわけでございますけれども、特に夕日山団地の付近につきましては、地形的に大変難しさがあるというふうなお話も聞いております。なお一層防音対策について要望を重ねていきたいというふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 4番目にいただきました地震対策についてお答えしたいと思います。 去る6月6日に中央防災会議、地震防災対策強化地域指定専門委員会というところから、過去10年間検討の結果として報告があったものでございますが、液状化現象の起こる可能性のある地盤が分布する地域ということとして、強化地域であります、飯田、伊那周辺まででありますが、その外周部に当たる地域のこの諏訪湖周辺が指摘されたというものでございます。 ただ現実にその現象が起こるか否かというようなことについては、局所的な条件に左右されるということで指定されなかったというようなことでございます。局所的に効果的な対策を講ずる方策を別途に検討する必要がある、そんなようになっておりますので、具体的な中身については、先ほど58戸というようなお話がございましたが、私どもの方へはまだ示されておらないような状況でございます。県でも、そうした対応を見ながら今後のことを考えていきたいというようなことでございますので、地質調査等につきましては、そうした状況を見て必要があれば対応したい、そんなように考えておるところでございます。 情報の伝達につきましては、以前羽吹議員さんの方からもお話ございましたように、防災行政無線というものについて、今庁内的に検討しておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 それから、避難場所というような、万全を期すべしというようなことでございます。現在、地域防災計画が定められておるわけでございますが、そうしたものを計画的にもう少し練り直しておりますので、それらを見た上で有事の際の心得等あわせてPRしてまいりたい、そんなように思っております。よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 6番目にいただきました、最近の青少年の非行等の対策について御質問にお答えいたします。 私も最近の少女連続殺人、その他のことを新聞等で見ておりまして、大変心が傷むわけでございます。人間は人間として生まれながらも、オオカミに育てられればオオカミのようになってしまうということは前々から承知しておりましたが、機械に育てられれば機械のようになってしまうということもまたあるようであります。やはり、人は人が育てなければならないということをしみじみ思いながらお答えを申し上げたいと思います。 そこで、最初に最近の非行少年の状況について、ごく概要を申し上げますが、刑法犯等で補導されている青少年は、7月末までで75名でございます。前年は 100名でございましたから、25名の減でございまして、少なくなったことはありがたいわけでありますが、依然として多いのは残念なことでございます。特に、高等学校の生徒34名、それから有職、無職少年18名というふうなところが特に多いわけでございまして、その中でも窃盗が一番多いのは今までと傾向は変わっておりません。ただ、ここで注意しなければならないのは、有職少年、あるいは無職少年でシンナー吸飲の子供が18名おりまして、これは去年よりもふえております。この点は非常に心配しているところでございます。 それから、高校中退の問題に触れていただきましたが、ことしは8月末日までで男子5名、女子1名、計6名の高校中退がございます。その6名のうち5名が1年生でございまして、1名は2年生、こういうことになっております。前年同期に比べますと、前年同期には19人でございましたから、大変ことしは少なくてありがたいと思っておるわけでありますが、その原因を見ていきますと、やはり問題行動等、それから学力不振などの問題が主のようでございまして、この中退者の問題は先ほど申し上げました、少年非行の中の有職、無職少年とのかかわりがあるわけでございまして、やはり高校中退者を出さないようにしなければいけないということは重要な問題かと、こういうふうに思っております。 そういう状況の中で、相談室は一体どうしているかということでありますが、市民への徹底は広報などでやっているわけでございますが、ことしの8月までの相談件数は78件でございます。毎年多数相談に来てくださって、相談員は努力をしているところでございますが、やはり子供が非行に走るというような場合には、その家庭にも大変な問題がある場合が多いわけでございまして、登校拒否の子供たちについてはほとんど大部分が相談室で相談に応じておりますし、ただ相談に応ずるだけでなくて、こちらからも出向いて、そして御相談に応じたり、あるいは学校を巡回いたしまして、そして学校とよく連絡をとりながら問題の生徒についての相談に応ずるというふうにやっておるわけでございます。 なお、特に登校拒否の家庭などでは、それぞれの父兄が大変な苦しみをしているわけでございまして、だんだん親同士も横の連絡をとるという気風が出てまいりまして、今月はその父母の会も相談室が中心で開催をしていきたい、こういうふうになっております。 また、高校中退の問題についても、去年から特に相談日を設けまして御相談に応じているわけでありますが、ことしはさらに各家庭の方に書状で連絡をとりまして、そして相談に来ていただくような手を打っているところでございます。 それから、ミニ集会等についての教委の援助はどうかということでございますが、今申し上げますように、こういう問題を起こす原因を考えてみますと、なかなか複雑でございまして一概には言えませんけれども、子供が成長する過程において、やはり育て方に何か不適当なところがあったのではないか、あるいはその生活環境の中に不適当なところがあるのではないかというふうなことが予想されます。そういう点につきましては、ぜひ御家庭の皆さん方が自主的にお話し合いをしていただいて、そしてよりよき道を選んでいただくということが大切でございますので、地域子育てミニ集会に力を入れているところでございます。それには各御家庭へ資料を毎月配付をいたしましたり、あるいはミニ集会に指導員が直接出向いてそれぞれお話し合いをうまく進めるようにしておったり、さらに中心者になる方がやはりいろいろな勉強をしていただかなければなりませんので、中心者の研修会、あるいは地区の推進責任者の皆さんに時々お集まりいただきまして、現状の反省と今後の対策を考えておるところでございます。これは今大体 200ぐらいのグループがございますが、各町内に1つくらいはどうしてもつくっていただいて、そして心を通じ合って子供の育て方を話し合っていただきたい、こういうふうに思います。だんだんと子供子供と言っているが、実は自分たちがどう生きるかという問題だというふうに考えを述べていただく方も多くなりまして、大変心強く思っているところでございます。 それから、はんらんしている不良雑誌、漫画、ビデオ等に対することでございますが、これは先ほど申し上げますように、大変な不良な社会環境というのは子供たちにとって及ぼす影響は大きいわけでございまして、愛護委員の皆さん方に環境実態調査を繰り返してやっていただいておりまして、さらに時々不良なものがある場合には、その設置者にそれをやめていただいたり、取り外していただくというようなことをお願いをしていることでございます。 なお、PTA、あるいは区長さん方、それから婦人会、壮年会の総会等にはできるだけ出席をいたしまして、現状をお話いたしまして、子供の育て方についての御協力をお願いを申し上げているところでございます。 さらに、小中学校における生命を大切にする教育というものにどう取り組んでいるかという御質問でございますが、小中学校では教科、道徳、特活、すべての中でやはり生命、命の大切さということに対しては取り組んでいるわけでございます。特に道徳、特活等の活動、あるいは学級会等では民主主義の基本であります、一人一人を尊重していくという、そしてその一人一人の生命、財産を尊重していくということについて指導をしているところでございますし、あるいは保健教育などでも健康の保持と生命の尊重ということに触れております。 さらに、動植物の飼育、栽培等、理科教育その他であるわけでありますが、そういう点で命の大切さというものについては、その折々に指導しているわけであります。何といたしましても、人が今生きているのはどういうことかということについての自覚と言いますか、あるいはそういうことを自覚させるような手だてというものが今比較的おろそかになっておりまして、今日ただ今生きているのは、自分が自分だけ楽しい生活すればそれでいいんだというような安易な考えに流れやすい状況になっておるわけでございますので、PTAの皆さん方にも、ぜひ親が今どういう家庭の中で努力をし生活をしているか、その親は自分のおじいさんや、また先祖の努力を受け継いでいるんだ。そして、その結果、今子供たちは自分たちの後に続いているんだという、人間の生きていく筋道における位置を御指導いただいて、そしてやはり1人、自分だけ今単独で楽しい生活していればいいんだということだけでは人間は生きていかれない。人間の歴史の中の一時期を担当している重要な位置にあるということを子供たちが自覚してくれるように、家庭生活の中で御指導いただきたいということもあわせてお願いを申し上げているところでございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林稔君、2回目の質問を許します。 ◆17番(林稔君) 17番 林稔です。 最初の湯殿山の舟券売り場構想についてですが、市長さんの答弁はちょっと私の質問した点にお答えいただいてない部分、不十分な部分がありますので、2回目の質問の中でその点もまたあわせてお答えいただきたいと思いますが、私ども反対する会、私が役員としてやっている会では、別に総合レジャーセンターについて反対をしたわけでありません。陳情でも見ていただいたとおり、場外舟券売り場は困るんですよと、公営ギャンブル場はまずいんですよということを陳情したわけでして、ずっと議事録を見させていただいて、市長さん、確かに上手にお答えになっています。一度もやるということはお答えになってないことは事実です。ところが、やらないというお答えも一度もしていないんですね。だから、やる可能性もあるということは事実だったわけですね。 だから、私たちはその点も心配し、6月県議会では県知事が質問に答えて、教育上の問題だけではなくて全県的な立場からも舟券売り場は好ましいものとは言えないということを明らかにいたしました。県知事にまでそういうふうに言わせしめて、その時点でも岡谷市長としてまずいということを言わなかったということが、やっぱり問題だと思うんですよね。だから、私たちは市長さんのはっきりした、舟券売り場、そういうものに対してはうまくないんだと、私は売るつもりはないということを明確にしてほしかったわけでして、先ほどのお答えでも、そういうことを言わないわけですね。ですから、あの総合レジャーセンターの具体的な計画が出ないから検討するまでもない、問題にならないよということなんですね。 ですから、それはそれで計画が出されないからそのまま葬り去っても構わないと思うんですけれども、今私が心配するのは、一昨年12月にそれが市へ正式に申し入れたというんですね、場外舟券売り場を含む総合レジャーセンター計画がね。それを、市長さんは今井区へ検討してくれということで回したと。今井区は1年間にわたって検討した結果、今井区としては条件をつけて受諾をしましょうというふうにしたと。市長さんは、したがって今井区が検討した結果を出されたものですから、それも1つの案ですよというふうにおっしゃられておったわけですね。だから、受け入れる可能性もあったし、拒否する可能性もあった。これは事実だと思うんです。だから、私たちはその中で場外舟券売り場というものはまずいんですよ。圧倒的な市民が、そういう声でしたし、三沢区も高教組の先生も、老人クラブの会長さんも、みんなそういうことで労働組合の幾つかの組合の方々も表明をしていただきましたし、私たちのところへ署名に協力していただいたり、賛同の署名をいただきました。 そういうことですから、市長さん、ぜひ総合レジャーセンターについてどうこうというのでなくて、舟券売り場はうまくないんだよということを長野県知事も言っているんですし、市長さんとしても今後そういうことはないんだよということを気楽に明らかにした方がいいんじゃないでしょうか。湯殿山が、もしなかなか売れないんだったら、そこへまた計画がきたら、それではやるのかという心配もまた出てきますので、そんな点はいかがでしょうか。 それから、運動に対してどういうふうにお考えだったんでしょうかね。というのは、私は、市長さんの考えはそれはそれとして、業者、富士レックス株式会社がやろうとしたということは申し入れがあったようですから事実で、今井区もそういう回答をしておりますが、ここが計画を出さなかったということは、こういう市民の皆さんの圧倒的な世論、良識の声、大きな反対運動、こういうものがあったから計画を出すことができなかったというふうに私は理解をしておりますし、多くの市民の皆さんは、そういうふうに受けとめていると思うんです。したがって、市長さんはむしろこういう住民運動、市民の声というものが正しく反映されたということで、むしろ私たちの運動を歓迎してもらい、喜んでもらっても決して不思議ではないというふうに思いますが、いかがでしょうか。 そういう意味で、対話姿勢をモットーにしている市長さん、もうちょっと気楽にオリンピックで世界をまたにかけて飛び歩くのも多いに結構でしょう。私は、こういう市民の皆さんに気軽に短時間でもいいから、電話でもいいから、一言そういう心配はないよということを言えばそれで済むことですし、それが気心の知れた対話になるんではないでしょうか。だから、改まって大議論をすることも必要でしょうし、そんなに格式ばらなくても、肩を張らなくてもいいんではないかというふうに思うんですが、いかがでしょうかね。 それから、ことしじゅうには何とかめどをつけたいというふうに言っておられました。この赤土むき出しの状態というのは非常に心配なんですね。その点についても余りお答えがなかったんでお答えをいただきたいと思います。 それから、今、土とりをしたところは地質調査をしたから心配がないということを先ほど市長さんおっしゃられましたが、7月30日に信大の小坂助教授が来られたときに、非常にはっきりと断層があそこにありまして、その断層に沿って粘度質がずっとわかるようになっているんです。私たち素人だから全くちょっとした筋が入っている程度に受けていたんですが、それが非常に深い断層である可能性は大きいということをおっしゃっていました。したがって、市長さんの先ほど言った調査をしたから心配がないという点は、決してそんなことはないという指摘をしておきまして、十分現在まだ土とりをしていない部分を含めて万全の調査をした上で、今後の利用方法も考えていく必要があるんではないかということだけ申し上げておきたいと思います。 それから、この土地の利用についてはまだ我々にも明らかにしていただける段階にはないということでよろしいですね。 それから2番目の長野自動車道の騒音、低周波公害についてですけれども、私も気になって高架橋のジョイントの部分、車で通ったときによくよく見たんですが、とまって見るわけにもいきませんので、通過するときに注意をして何回か見させてもらいました。確かに民生部長さんのおっしゃられるとおり、ジョイント部分の舗装部分が掘れているわけでして、これを補修した残がいも残っております。しかし、一冬過ぎますとスパイクで、もうすっかりだめになっているということもありまして、非常に大きな音がします、大型車が通りますと。これは、先ほど出された騒音の調査とはかかわりなく、瞬間的な問題ですから、これは非常に気になるわけですね。データに表われないものとして、あるわけでして、この点についても調査と対策をぜひお願いをしておきたいと思いますし、昨年の調査でも既にもう騒音が基準をかなり超えているということからも、その後の交通量の増加を考えますと、なお一層騒音が基準を超えていることは明らかですし、この基準というのも中央値でありますから、車が遠くからずっと来て瞬間的に大きくなった、その一番のピークの騒音というのはカットされちゃうわけですね。(「リーン」予鈴)ですから、肝心な一番住民にとって気になるピーク時の騒音というのが一番気になっているわけです。ですから、このデータも非常に問題があると思いますが、それでもなおかつ基準をオーバーしているという点は、早急に対策が求められていると思いますので、ぜひその点で、これは民生部で対策をとるのか、今担当の部がなくなってしまっておりますので、都市開発部長さんの方なのかどうかわかりませんけれども、もしお答えがいただけたら具体的な対策についてどうされるか求めたいと思います。 5大開発については、それぞれ見通しが非常にまだ全くやみの中という感じがいたしますし、新都市開発の民間研究会の問題を含めた民活導入の問題については、後ほど片倉万吉議員も触れることになっておりますので、この程度にとどめておきます。 市の地震対策についても、特に地質調査、あるいは防災組織、避難場所。避難場所についても全く表示もないという状況についても、今後もっと改善をしていただきたいということを要望しておきます。 家庭裁判所、地方裁判所の問題については、わかりましたので強力な運動をお願いします。 青少年の非行の問題についても、もう少し深く掘り下げてお伺いをしたいと思ったんですが、ちょっと時間の都合で残念ですが、教育長先生の今後の努力、さらには教育委員会の一層の御努力に期待を申し上げて質問は以上で終わりたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 林稔君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) それでは、私の方から2回目の質問についてお答え申し上げますが、議員さんももうわかって言われていることでありましょうけれども、最初から私はどうもボタンのかけ違いみたいなものがあるような気がしてならないんですね。3月の定例議会の折には片倉議員さん、それから小沢竜美議員さん、それから林公敏議員さん、そして林稔議員さん、それぞれにお答え申し上げているように、私どもの方では総合レジャーセンターにまさる施設があるとすれば、それは私どもは全く同じ立場でそれをぜひ提言をしていただきたいとお願いも申し上げてきました。それから、その答弁の折々にも申し上げてあるように、湯殿山の利用に関しては総合レジャーセンターも1つの、そういう進出をさせてもらいたいというお願いが窓口になされたものであって、それがすべてではないという点では、私どもの方でも市の立場でも努力をしていきますけれども、それにかわるべきもの、それにまさるべきものがあることが望ましいということで、当時もその努力をしてきたわけです。 ですから、当時から私どもがお答え申し上げてきたように、私は総合レジャーセンター舟券売り場というのをどうして一緒に考えてお話申し上げているかというのは、それは1つの経営というものでものを見ていけば、それは舟券売り場総合レジャーセンターというものが全く別にあって、その計画が検討されているとはどうしても思えない。そういう意味では、舟券売り場を外したときの総合レジャーセンターというものが、果たしてあの場所で一体どういうものが内容に検討されて、どういうふうに経営されて、また市民がどう迎え入れるかという点について、どういう計画を一体つくろうとしているのか、その点を考えていくと総合レジャーセンターの中には、要するに、人が集まる施設でなければならないということがレジャー施設の一般論ですから、そういう部分でそれが切り離されて考えられているものではないという立場でそれを受けとめてきたわけです。ですから、舟券売り場というものと総合レジャーセンターと言われている中のそれぞれの娯楽施設というものが、どういう内容で連動しているかというものは、それは計画している者の考え方というものを見ない限り、私どもがそれをとかくの議論を申し上げるわけにはいかない。したがって、舟券売り場の部分だけが誇張されていて、それが心配されるような内容であれば、それは総合レジャーセンターの内容がいかなるものであっても、それを迎え入れるなんてわけにはとてもいかない。 しかし、全般の議論ですね。議員さんとやった。僕は、一番大きな問題2つあったと思うんですよ。1つは、舟券売り場に限らず例えば、ボート、競輪、競馬含めて、そういう日本の法律が認めている公営ギャンブルに対しての見解をどう持っているかという点では、私は公営ギャンブルを否定する立場ではないということを明確にしてきています。それが誤解の第1歩に入っていった。しかし、それは一般論としては私は日本の法律が認め、そしてきょうまでそれが健全に運営されている公営ギャンブルすべてを否定する立場には立たない。これは今も変わりありません。だからといって、それを岡谷の町に持ってくるか、こないかという議論は別の次元の問題であったわけです。 それから2つ目には、総合レジャーセンターとしての論議が舟券売り場だけを誇張されて、その内容についての論議、検討に入るに至らなかったという点。 それから、私は舟券売り場の問題を含めての総合レジャーセンターという議員さんの言い方と、総合レジャーセンターの中に舟券売り場を含むというのでは随分ニュアンスが違ってくると思っております。そういう部分では、岡谷市の、しかもあの山の中で将来山の手開発をできることなら進めていきたいと考えている市の立場から見ていけば、地域を活性化していくための地域の皆さん方が、地域というのは今井区に固執するものではなくて、岡谷市民にとってもそれが健全な娯楽の場であれば、もしくは進出する企業にとっては採算の合う土地利用計画が可能であるとすれば、そうしたものに向かって前向きな検討をしていくという点で、1つは富士レックスの言ってきた総合レジャーセンターというものも中身を見てみるには値するという点では、白紙でありながらも、どういうことを一体考えてくるだろうという点では関心を持っていたことは確かです。 それが今日まで富士レックスの検討の内容が示されてこなかったという点と、もう一つは岡谷市の独自の努力が重ねられてきた範疇で、総合レジャーセンターがどういうものであるかわかりませんが、それにまさるものが、どうやらつくり上げることが可能ではないかという点で今お願いを申し上げながら、その実現に向けて今詰めが行われてきているということであって、今後にその内容が明らかにされたところで御相談を申し上げてまいりたいと思っておりますが、湯殿山に関してはそういう方向での取り組みを明らかにして今後に御報告ができるものにしていきたい、さように思っております。 それから、地質の問題につきましては、議員さんの御指摘のように、諏訪の平そのものがフォッサマグナの渦中にあるものでありますから、地質が絶対に大丈夫であるという場所ではありませんが、地耐力等公団の調査のデータの中では、その土をとった場所に関するのみお話申し上げれば、多少の建物を建てることには私はやはり問題ないだろうと思っています。それから隣接地域についての調査はまだ及んでおりませんからわかりませんが、少なくとも今2万坪の市の市有地の中では、ノリの部分は別にしてカットした部分については、今後の土地利用計画は可能であるという結論を持っております。 したがって、御指摘される点等につきましても、なお心配がありますれば、その点のところは重ねての調査を十分にして土地利用計画に入れるようにいたしてまいりたい、そう思っております。 それから、最初のところで答弁をやはり明確にしておいた方がよろしいかと思うんですけれども、私どもの行政を進めていく姿勢というのは、議会の議員さん方もそうでしょうけれども、私どもの立場もそれは町づくりの基本はやっぱり市民を主体にして主権者は市民でありますから、これを柱にして行政施策を遂行していくということは、これは改めてお答え申し上げるまでもないことだと思っております。しかし、市民の価値観の差異というものは、これは1つの同列でものを考えていくわけにはいきません。したがって、その時代の価値観、人の価値観というものをどのように評価し、どのようにそれを尊重していくかという点では、大変政治をやる者たちにとっては立場がどの立場であっても、非常に大切な課題をそこに背負うものだと思っております。 そういう意味では、あるときには社会背景をもとにして行政の施策を進めていくのに6万人の市民が6万人賛成だという行政施策だけでは、町の将来を決めていくことができない場合もあります。しかし、その中にも少数意見であってもそういう忠告であるにせよ、また反対の意見であるにせよ、また別の価値観から述べられる意見であるにしても、それを尊重していく、受けとめていくという姿勢はどの政治家にもなくてはならないという点では、私自身もそう考えて小さな声であっても、そうした意見があるということは心に置きながら、あらゆる行政施策の検討の段階では極めて注意深く私どもとしては、そうした人たちの声にも静かに耳を傾けているつもりです。そういう部分で方向を誤るということになれば別ですが、しかし大きな流れと一人一人の持っている、そうした意見というものを整合したときに、岡谷の町の将来に不可欠のものであれば、それは目先の反対の声があってもやらなければいけないときもあるかもしれません。しかし、大きな部分では主体をなす動きを、極端にそれを世論に逆らってものをやってきたという例は今までにもないと思っております。ただ、経綸として出される声としては極めて誠実にその声に耳を傾けていくという姿勢は、今後にも貫いていかなければならない、さように自重、自戒をいたしております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林稔君、3回目の質問を許します。 ◆17番(林稔君) 17番 林稔です。 いろいろお聞きしたい点がまた出てきたんですが、ちょっと市長さん最後にぽろっと何か貴重なことを言われたんで、何か今検討しているのは総合レジャーセンターですか。というような言い方に私はとれたんですが、そういう意味でしょうか。 それから、そうすると何かまた気になるんですけれども、さっき総合レジャーセンターの中に舟券売り場があるのと、舟券売り場が主で総合レジャーセンターではえらい違いだという言い方をされたんですが、それはき弁なんですよね。私は、もうそういう公営ギャンブル施設というものはない方がいいという考えで、県知事さんもそういうふうに言っているんですからね。私は事実上、長野県にはそういうものが不可能の状態になってということを喜びたいと思いますが、市長さんが今私の聞き違いなのか(「リ・リーン」終了)そういうことをもし言ったとすれば、ちょっとその点を明らかにしておいてください。 ○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 市長。
    ◎市長(林泰章君) 総合レジャーセンターは検討していないというお答えを申し上げたことで、2回目の質問ももしお聞き違いがあるとすれば、総合レジャーセンターは検討に値しないということです。 ○議長(片倉久三君) 林稔君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午前10時43分 休憩         -----------------         午前10時58分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 林公敏君の質問を許します。 林公敏君。         〔19番 林公敏君 登壇〕(拍手) ◆19番(林公敏君) 通告順に従いまして、一般質問をさせていただきます。 1番、湯殿山問題について。この問題につきましては、前段の林稔議員が核心に触れたというまでにはいかないまでも、相当に厳しくやっているわけでございますけれども、まだまだ私以外にこの問題について陳情されました地元の議員さんも以後質問をなさるようでございますので、私なりに感じている問題について質問をさせていただきます。 ただいまの林議員に対する市長さんの答弁は、何かわかるようで私はわからないような感じで受けとめたんですが、今度の問題はボタンのかけ違いとか、いろいろ言われているわけですが、今日的に総合レジャーセンタープラス舟券売り場の問題は、やはり岡谷市民をこれだけ非常に動かしたという問題。今、市長さんに言わせれば、私は別にそんなことは言ってないというような御答弁でございますけれども、やはり火のないところには煙はたたないということで、内部的には相当にこの問題はあったはずでございます。議員の私たちも市長の意向を背負ったわけでもないのですが、自分たちが勝手という言い方になるかどうかしりませんけれども、やはりそれぞれの施設を見学したり、自分たちなりにそれぞれのやっぱり勉強をして構えてきたというのが現況ではないでしょうか。 やらぬ、やるという論議の中に、市長さんはやらないという論議は一切していないわけでございますけれども、私も舟券売り場設置に対する私は反対論をしたわけでございますけれども、市長さんが一応結論とはいかないまでも結論に近い記者会見だとか、その中で御答弁をされている中で、この問題はこれで決着がついただろうという見方をしているわけでございます。しかし、大方の賛成論者、反対論者の話を聞く中で、そうした皆さん方が言うには何かどっちにしても市長の答弁の仕方には傷つけられたという意見を述べられている方が非常にいるわけです。私は、これからやっぱり岡谷市が進んでいくのに、5大プロジェクトなどいろいろ進んでいくのに、やはり市長が先頭をきってやっていくわけでございますけれども、そういう前提にある中で、やはり今度のこの問題の踏ん切りの悪さというものは、何か市民に与える感情的な問題というものは、非常にまずかったのではないか、そんなような気がしてなりません。 そこで、この湯殿山問題について、その問題こっちに置きまして2、3点御質問させていただきますが、前々から2、3話があるというお答えのようでございますけれども、現在実現に向けて詰めの段階に入っていると言われているわけでございますけれども、今までそういう話がいろいろある中で流れ流れてきているわけでございますけれども、果たしてこの詰めが確実に詰められるのか。勝手なことを言って申しわけございませんが、詰められるのか。一体、そのめどというものは、いつまでをめどと考えているのかをお尋ねいたします。 それから、ここの湯殿山については、公共施設としては一切使わないという御答弁を既になさっているわけでございますけれども、姉妹都市の玉野市などでは第3セクター方式でゴルフ場だとか、遊園地の玉野ファンシーランドなどをつくっているのを視察して来たわけでございますが、第3セクター方式というのはいろいろ問題は山積みしているわけでございますけれども、湯殿山を第3セクター方式で開発しろという私の考え方はあるのはあるのですが、それはこっちに置きまして、市長としてこの第3セクターに対する考え方というものはどういうお考えを持っているかお尋ねをいたします。 2番、ふるさとまちづくり基金について。6月議会の折に一応の答弁はなされておりますが、平成元年も残り少なくなってきていますし、夢多き実施可能な事業をするためにもタイムリミットという感じを受けております。また自治省は1990年度予算は好調な税収の伸びにより、ふるさと創生一律1億円事業を継承して、1990年度の重点施策の柱として新たに地域づくり推進事業を創設する構想があり、この事業は1億円で芽の出た事業を助けるためと聞いております。余り遅くなりますと芽の出ない心配もありますし、市民も明るい話題に対して首を長くして待っていますので、現況についてお尋ねをいたします。 3番として、空き缶回収事業について。当市においては、御存じのように可燃物は清掃工場で、不燃物は樋沢の一般廃棄物最終処分場で埋め立てられているのが現況でございます。当市の埋立地は10年余先まで埋め立て可能とされていますが、予測と実態はどうなのか心配されているわけでございます。現在、各区における分別回収、また学校等による廃品回収等により相当量のリサイクルが行われ、両得の一面もあり喜ばしいことですが、近年生活形態の変化によりまして、使い捨ての傾向が強くワンウエイ容器の物品の売れ行きが若い人たちに受けているのが現況でございます。そのことが原因で不燃物収集の現況を見ても、空き缶が非常に多く見受けられるようになっています。空き缶の投げ捨てを見ても町の中から山の奥まで見られ、特に塩嶺峠では常に県下の上位に位置する現況は御存じのごとくであります。 空き缶の回収については、業者に対する問題点と個々のマナーに対する問題点があるわけでございますけれども、私は個々のマナーの点から考えて、自分のところでもほかのところでもポイ捨てをしないという環境意識を常に向上させ、物を大切にする心を植えつける努力をすべきではないでしょうか。それには、空き缶の回収事業を進めていく必要があると考えます。 この事業については、全国でも取り組んでいる自治体が多くあるわけでございますが、はっきり言って問題も多いし、割に合わぬ事業であると断言できるわけでございます。埋立地に余裕があるという安易な考え方はされていないでしょうけれども、21世紀に向けての当市を展望したときに、この事業に目を向けていかなければならないと思いますが、どんなお考えをお持ちでしょうか。 4番といたしまして、下辰線道路問題について。3点について質問を申し上げます。1点として、道路のかさ上げについて。下辰線にとどまらずすべての道路に言えることですが、道路の傷みの補修工事として、大体は舗装の上乗せ、いわゆるかさ上げが行われるわけでございます。例を挙げますと、岡谷郵便局から市役所前を見たときに車道と歩道の区別がつかないところや側溝まで舗装のかぶさってしまっているところ、横断歩道に至っては歩道が波をうって危険でおちおち歩けないのが現況でございます。特に、市民会館前より信金にかけては完全に車道が高くなって天井道路の様相を見せているわけでございます。経費の問題などで一番安上がりのかさ上げ舗装が行われているのでしょうが、歩道側の通行を迫られるバイクの事故にもつながる心配もあるわけでございます。舗装とかさ上げの因果関係と決着点についてお尋ねをいたしたい。 2点目として、歩道の整備について。歩道とは名ばかりで、非常に傷んでいる個所が見られるわけでございます。事故はないまでも決して安全な歩道とは言えません。市役所につながる大切な道路でもありますので、整備についてどんなお考えを持っているかお尋ねをいたします。 それから3点目といたしまして、駅に近い部分に未完成箇所があるわけでございますが、この問題がどんなふうな進捗をしているのかお聞かせをいただきたいと思います。 5番といたしまして、公用車両のイメージ統一について。例えば、市で使っている軽4輪を見ても、小さく岡谷市と書かれているくらいで、これといって明るい活動的な町のイメージを与えるものはないし、何か暗いというか、何かさっぱりした感じがするわけでございますが、私が今日こういうまでもなく、いずれのときにか庁内でもこの問題は論議されてきた経過があると思いますが、躍進する町にふさわしい色を使った塗装をする考えはないのか。今日的な経過を通してお考えをお尋ねいたします。 6番といたしまして、区行政と市のかかわりについて。6月議会で羽吹議員が各区の合理化への援助という点で取り上げているわけですが、各区と町内会長、隣組へ通じる組織はすばらしいものがあり、そのお陰で市政もスムーズに運営されているものと理解しております。近年は当市も都市化の影響というか、新人類の増加というか、区行政でつかみにくい住民の問題が発生してきているわけでございます。例えば、市に住民票が出されていながら、その市民を区で把握していないというような問題からさまざまな問題が発生してきているわけでございます。市では、区行政に干渉や指導はできないという考え方をお持ちのようですが、昔からの慣例などから両者の関係がすっきりしていないように感じてならないのですが、市は区とのかかわりをどう考えているのか。羽吹議員に対しての区との話し合いを通じて改善に努力すると言われておりますが、その後どのような努力をされたかお尋ねをいたします。 以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(片倉久三君) 林公敏君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、私の方からお答え申し上げます。 2点御質問をいただいているんですが、ふるさとまちづくり基金につきましては、現況についてという御質問でございますので、これは部長の方からまずお答えを申し上げて、また政策的な面で御質問があった折、お答えをさせていただきます。 1番の御質問の中では、第3セクターに対する基本的な考え方を御質問いただいているわけですけれども、第3セクターといえども商法でいけば株式会社法の指定を受ける、言うなれば民間の株式会社と同じ経営と責任を負うことになるわけです。ですから、行政が参画して行われる会社であっても、その企業の負うべき責任というのに何らそこに株式会社法の範ちゅうを特例措置で越えるものがないという点では、行政が事業を行うという立場にも参画するわけですから、基本的には前にも情報センタ設立の折にもお答え申し上げてまいりましたように、極めて慎重であるということが行政の立場ではもとよりそういう姿勢を求められることだと思っております。 ただ、第3セクターの一番の利点というのは、行政が行うべき仕事、また行政が今まで行ってきた仕事の中で、どちらかというと行政組織の中で行うことによって緊急を要する事業であるとか、大きな資本を必要とする事業であるとか、特定の利益ではなくて住民に等しく住民が受ける利益、半公共的な仕事を行う場合に、その将来に向けて民間が持っているノウハウだとか、それから行動力であるとか、それから資本であるとかというものを町づくりのために生かしていくという点で、第3セクターによる事業の推進というものを国が認めてきているわけですが、いろいろな考え方があるのでしょうけれども、岡谷市の場合には少なくとも公共が主体となって行う第3セクターであるとすれば、これは必ずしも第3セクターを遠ざけていく必要はない、そういう方法を遠ざけていく必要はないというふうに考えております。しかし、個々の利益のために行政がその利益を上げるために加担して、その会社を興し、その会社の利益をあてにしていくという第3セクターによる会社の設立は行政がそこまで関与していくべき性格のものではないというふうに思っております。 ですから、卑近な例でいけば情報センタもそうですし、それから先ほど姉妹都市の例を挙げてお話がありましたように、ゴルフ場の問題等に関しては、ゴルフという競技をどう理解するかによって町の姿勢も変わってきますが、第3セクターでゴルフ場を建設している自治体というのはかなり幾つかあるわけですが、それは市民の健康広場の提供という部分からゴルフを市民スポーツとして理解して、大変金のかかる事業ですから、その管理、運営は民間のノウハウを必要とし、そしてその場は市民に提供していくという部分でそうした試みをしている町も幾つかございます。そうした点では、第3セクターの活用というのは、ある意味では市民の期待にこたえている部分もございます。 しかし、すべてがバラ色かというと必ずしもそうではなくて、第3セクターで興した会社が行政が関与すればするほど経営のやりにくさと、それから利益の追求という部分がおろそかになって会社が有名無実になってしまっているものも幾つかあります。その部分では、かなり第3セクターを興すときには慎重な対応と、それから行政の役割と、その事業の市民に対する役割というものを十分に認識した上で、そうした事業へ取り組んでいくという点で、よその町がやっているからいいではないかという議論が必ずしも通じない。その町にはその町の市民の気質やその町の伝統もありますから、そうしたものを十分しんしゃくして、それの参画の意思を決定していくということでなければならないというふうに考えております。特に、経営収支の問題が一番大きな課題になってまいりますから、その辺のところをよく考えて対応すべきだというふうに思っております。 湯殿山の場合には、特に土地利用計画の場合には、民間の資本のノウハウを期待して、この地域が地域活性化のために寄与していくものでありたいという基本的な考え方を議会にも述べてまいりましたように、今日あの場所で市が公共負担をしながら第3セクターでやって、その責任は負い得る仕事というのは、今のところは私はあり得ない。今のところ私どもが検討した範囲では、とても収支採算に合わせていかれるようなものを考えていくということは、今のところは見つかっておりません。したがって、民間の努力にぜひ期待して湯殿山を核にして地域の将来にわたる開発計画が可能であっていただきたいと願いながら、その窓口的な役割が果たせるものにしていきたい、さように考えております。 以上であります。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) 2番目にいただきました、ふるさとまちづくり基金につきまして御答弁申し上げます。 現況についてという御質問でございますが、現在の取り組み状況につきまして若干申し上げますと、既に広報紙ですとか、市政報告懇談会などで広い視野で、将来に夢を与えてくれるようなユニークなアイデアを寄せていただくようお願いをしてまいったところでございます。また市といたしましても、これにつきましては十分な考え方を持って市民の意見との整合を持たせて進めていく必要がありますので、庁内の調整会議での検討ですとか、町づくり研究会を設けてございまして、職員からのアイデアの募集、事業の進め方、手法等についての検討を行っているところであります。現在、庁内及び一般市民の方々からも多くの御提案をいただいてあるところでございます。 今後の進め方といたしましては、まずそれぞれの事業がどういう効果を期待できるのか。各事業ごとに整理を行うと同時に、21世紀に向かって国際文化産業都市のイメージを高める施策などと照らし合わせながらじっくり絞り込みをしていきたいと考えているところでありまして、内容が固まってまいりましたところでできるだけ早期に議会にも御相談をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 3番の空き缶回収事業についての御質問ですが、空き缶散乱につきましては、全国的な問題でございまして、環境美化の面からも放置できない問題であるというふうに認識しております。したがって、各市町村も御意見のように、缶拾いなど大変苦労しているところでございます。当市といたしましては、6月から7月にかけまして岡谷市を美しくする月間を行っておりますが、そうした一環の中で諏訪湖や天竜川あるいはまた流入河川など市民挙げての一斉清掃の際に、空き缶拾いや、あるいは市内小中学生によります通学路の空き缶拾いなどを行いまして、環境美化と散乱防止の意識の高揚を図ってまいっております。 また、資源回収といたしまして、各地区では分別回収を行っておりますし、また学校でも年2回ほど空き缶回収等を実施して、物大運動を進めているところでございます。このことは、廃棄物最終処分場のごみ減量にも役立っているものであります。さらには、塩嶺峠付近、あるいは湊県道でも空き缶散乱の実態調査などを定期的に行いまして、結果を公表し散乱防止の協力をお願いしているところでございます。林議員さんの御意見のように、個人個人のマナーの問題でありまして、なかなか即効の方法もないのが現実でございますが、今の運動を一層続けながら、場合によればもっと強化して、そして市民意識の高揚はもちろんでございますが、これは広域的な大きな問題でございますので、国民一人一人の意識の高揚が必要ではなかろうかと考えております。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 県道下諏訪・辰野線につきまして、3点の御質問をいただいたわけでございますが、まず最初にかさ上げの問題でございますが、御指摘のようにここ数回のオーバーレーを継続してきた、その結果として車道部分が高くなってきてしまったという現象は事実でございます。したがいまして、私ども市といたしましても県に対して舗装のやり方等について御協議やらお願いを申し上げてきたわけでございますが、県とすれば特に、この下諏訪・辰野線につきましては、切削をしオーバーレーをやっていきたいということで、現に始めてきております。御指摘の新屋敷地域におきましては、今後これ以上ただオーバーレーだけではもうだめだということで、切削オーバーレーというような方法を検討してまいりたいということでございます。 それから2点目の歩道と側溝の問題でございますが、一部御指摘のところもございまして、現場等をよく調査をいたして県としても対応してまいりたいということでございます。 なお、ごく近いうちにキネマ通りとの交差部分につきましては、排水口との整合を図る中で一部改良に手をつけてまいりたいという考え方でございます。 それから3点目の下辰線におけるところの1軒の土地、家屋の問題でございますが、実は地主の方が岡谷市に在住ではなくて神奈川県に行ってらっしゃる方でございますが、今年度に入りましても私ども数回にわたりまして神奈川県に行きまして訪問したり御協力を要請しているわけですが、少し複雑な問題が絡んでおるものですから、なお今後引き続いて早期完成に向かって努力を傾注してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 6番目にいただきました、区行政と市のかかわりについての点でお答え申し上げたいと思いますが、従来区に対しましては、大変市の行政事務に御協力をいただいて感謝しているところでございます。市の方といたしましても、文書の配付の削減でありますとか、そうした区の事務への負荷につきまして、できるだけ少ないようにしたいという考え方をしてきておるわけでございます。区の方では、従来定例の区長会というようなものもございまして、これには私ども行政の側からもその会議に出席させていただき市の考え方をお話したり、あるいは区の方からの御要望もお聞きしたりという機会を設けておるわけでございます。今後できるだけ区の方にお力添えし、考え方をまたお聞きする中で改善に努力したい、そんなように思うわけでございます。 5番の公用車両の問題ですが、岡谷市にはイメージカラーというものがまだ定まっておらないわけでございます。特に、公用車両の軽四につきまして、明るいイメージをということでございますが、これを統一しまして、これが明るいイメージになった場合に、その用途によっては、例えば福祉でありますとか、税務の問題ですとか、これの行く場所によっては難しい面もあろうかというようなことで、今考えておらないところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林公敏君、2回目の質問を許します。 ◆19番(林公敏君) 19番 林公敏です。 手短に2回目の質問をさせていただきます。 1番の第3セクターの問題でございますけれども、確かに市長さんがおっしゃられるようにいろいろ問題もありますし、私も勉強する中で第3セクター方式というものはいろいろな問題を抱えるわけでございますが、市長さんになられてからの岡谷市を見たときに、市長さんが一生懸命飛び回っていろいろな施設だとか、いろいろなものを持って来たりおつくりになったりするということに対しては非常に評価するわけでございますけれども、何かそうした面ばかりでなくて、もう少しやっぱり市民に頼ってくる部分というものをお持ちになった方がいいのではないかということをいつも思っています。 例えば、湯殿山も非常に期待しているわけでございますけれども、例えばこの先、そういうことを言っては申しわけないんですが、非常に明るい見通しがついているということですので期待しているわけでございますけれども、過去この湯殿山の問題について、先端企業の話から始まってずっときているわけでございますけれども、見通しというか、そういう方向の考え方というのも非常にいいのではないかということは考えるわけです。玉野市へ行ったときに市の土地を提供して、あとの資金面はほかの第3セクターで提供というようなことで、その以後の内容は知りませんけれども、明るく開発をされているという中で、いたずらにあそこの場所を公共として使わないという考え方ではなくて、もっとお考えになった方がいいと思いますし、蓼科の真徳寮の問題にいたしましても、それは市長さんなりの考え方はお持ちでしょうけれども、違った考え方の中でやっぱり1つの憩いの場として開発するというような考え方を、私は持っても、そんなにえらい危険だ危険だという考え方ばかりでなくても、そういうお考えを持つことがかえって市民の意欲を高める上にも非常にいいのではないかということを考えるのですが、その点について1点お伺いします。 それから、ふるさとまちづくり基金につきましては、何かじっくりと研究をして早期にやっていきますと言っていますけれども、何かいたずらに時間がどうもかかり過ぎている。ほかの町が安直だと言えば、それまでかもしれませんけれども、何かいたずらに時間がかかっているような気がしますし、自治省でも1990年には芽が出てきたものに対してはさらに援助をしますよというような方向が出てきておりますので、早くという言い方は適切でないかもしれませんけれども、なるべく早くにそういう方向を示していく努力をしていただくということに進んでいっていただきたいと思いますが、その辺をもう一回お聞きいたします。 それから、空き缶の回収事業については、これは諏訪市なんかでも、私は自分が担当委員のときからも感じていたんですが、確かに岡谷は広大な埋立地を持っているわけでございます。それを埋立地で大きいブルドーザーでつぶしていくわけでございますけれども、やはり将来あそこが西暦何千年になったときに遺跡として発掘されると言って笑ったことがあったんですが、やっぱりそういうことであってはならないと思うんです。確かに空き缶に例をとっていけないんですけれども、資源の回収というものは、金をかけてもやっぱり回収に対しての努力ということはする必要があるのではないかと思います。 けさの新聞でも、南諏訪衛生センターで粗大ごみの処理施設というものをつくって、2億 5,000万円かけてつくるそうでございますけれども、やはり埋め立てればいいんだという考え方というものは、やはり考えなければならない時期にきているんではないかと思います。 それで、岡谷としてそうした粗大ごみの処理センターみたいなものを、処理施設というものを将来的に考えたらどうかと思うんですが、その辺についてお聞きしたいということと、現在諏訪市の場合は分別収集と言いまして、コンテナへ持っていって空き缶だとか、空き瓶だとか、金属だとか、これは売れるものでございますけれども、その他と分けて収集をしているのが現況でございますけれども、今言ったとおり岡谷市の場合は今後10年以上大丈夫であるという自信に満ちた中で、という理解の仕方はしたくないんですが、どうもそういう面もあるような気がいたします。そういう点で、多少金をかけてもそういう努力に目を向けていかなければいけないのではないかと思いますので、その点についてもう一度お聞きをいたします。 それから、下辰線道路問題については、これは別に地元の問題で言ったわけではないんですが、たまたま例を挙げてものを言ったわけでございますけれども、非常にかさ上げかさ上げでやっていって、それが市道でも言えることなんですが、一般住宅へ水が入るというようないろいろな現象が出てきているわけでございます。県道ばかりの問題ではございませんけれども、一般道路に対してもやはりこの点についてさらに研究をしていっていただきたいと思います。 それから、公用車のイメージの統一については、確かに市民からそういう車で来られては困るということは考えられます。しかし、かといってそれだけでそういう逃げ方をしていては私はまずいと思います。やはりそれは覆面の車を置く部分は置いても、やはり明るいイメージを持った車を走らせるという努力を持つ前向きの姿勢というものはやっぱり大事だと思います。 それから、区行政と市のかかわりあいについては、これはいろいろな区長さんとお話する中で、非常にやっぱり不満というか、いろいろあると思います。ある区長さんに言わせれば7割の仕事を市で押しつけておいて、非常にお手当は少ないというような話の中から出てきているわけでございますが、以前この論議の中でも配付なんてものは市でやろうと思えば何でもできるんだというような御発言もあったわけでございますが、例えば新聞折り込み1つとってみても莫大に金がかかりますし、郵送1つとってみても莫大に金がかかる。やはり区を通しての伝達というものは、非常にこれは合理的であると私は思います。 そこで、各区の持っている不満というものをきちんとやっぱり聞いて話し合って、その不満を解決する中で進んでいく努力をさらにしていかなければならないではないかということを感じるわけでございます。 それからもう1点といたしまして、それぞれの区で区長制というものをひいているわけでございますけれども、場所によっては毎日区の事務所にいない区があるわけでございます。私は、やはり岡谷市行政上、市もやりやすくなっていくためには、そういう常任の区長を置くような努力をしていただくという、そのためには区費の問題だとか、お手当の問題とかいろいろあるわけでございますけれども、そういうものに対するやっぱり援助というものをもっとする。そのためには、やっぱり各区に対する援助というものをもっと見直していかなければいけないのではないかと思いますが、そこら辺に対する考え方をお尋ねします。 ○議長(片倉久三君) 林公敏君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 議員さんも御商売なさっているからおわかりでしょうけれども、企業というのは利益の配分を受けるだけではなくて、リスクの分配も受けるわけですからね。ですから、第3セクターというものが法的には株式会社法の適用を受けるという御答弁を申し上げたのは、株主になった皆さん方は場合によっては倒産したで、そのリスクもしょえませんと言えば済むんですけれども、行政はそうはいかないわけですね。ですから、債務をしょうだけではなくて、その企業の責任も最後まで全部しょっていくことになるわけですから、何でも第3セクター方式でいいというバラ色の絵はかけないという点で、慎重であるべきだという姿勢を私は申し上げているわけです。 ですから、行政が本来民間に頼るべきでなくとも行政としてやるべきもので、そのノウハウや、それから資本という点でその民間の力を借りて行政と一体となって住民にその利用の利便を与えていく、もしくはその付加価値を分かち合うという点では、これは最も理想的なことなんですけれども、逆にはリスクを十分に考えながら第3セクターの採用というものは考えていく必要があるという点で、議員さんの一面の見方はよくわかりますが、逆に必ずしもバラ色でないという部分にしっかり目を置いてやっぱり考えていくべきだろうというふうに考えるわけです。 特に、湯殿山の場合には、使える面積では1万坪もないところですけれども、しかし延べ面積では2万坪の面積になるわけですね。土地も決して安いものではありませんし、しかも土地だけでは何もできない。それにかかるいろいろの施設が何であるにしても、そういうものがかかってきたときに少なくとも何十億円、もしくはそれ以上の金がかかってくるものを債務としてスタートを切るわけですから、とても行政が1年間の予算に匹敵するような借金を片方で判こを押して湯殿山の開発をやりますなんてことは、今の岡谷市ではそれだけの冒険はできないということです。したがって、民間に処分をし民間が市の姿勢にこたえるようなもので活用してもらいたいという点で、きょうまで模索をしてきているものであるわけです。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。 ◎企画部長(小松幸雄君) ふるさと創生事業でございますが、現在御提言をいただいております事業につきましての仕分けですとか、内容検討につきまして事務作業を進めているところでありますが、これが行政の上に最もふさわしいものというようなものの選択を急いでいるところでございます。期限もあることでございますので、早期に決定するように努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 最終処分場は、非常に貴重な場所でございまして、林議員さん同様私どもも決してどんどん捨てればいいというふうな考えは持っておりません。コンパクターを導入して、そしてそれをつぶして埋めていくというふうなことは御承知のとおりでございますが、資源回収運動を一層進めまして、できるだけ資源の方へ回しごみ量を少なくしていきたい、こういうことは従来と同じですけれども、一層強めていきたいというふうに思っておりますし、1億円まではいきませんけれども、相当高額のコンパクターを導入いたしてありますので、先ほどお話ありましたような粗大ごみの処理施設につきましては、当面考えておりませんのでよろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) 各区と、先ほど申しましたように隔月に話し合いの機会を持っておるわけでありまして、これには理事者もその都度出ていろいろな御意見を承ったり、話し合いをされておるところでございます。 それから、区の関係につきましての助成金のことでありますが、区の方へは事務連絡助成金、あるいは区長さんを非常勤特別職として御委嘱申し上げる中で手当が出ているわけでございますが、こうした区の関係の組織は県下でもトップクラスにあります。組織と同じようにそれに対する助成措置もトップクラスにありますので、ひとつ御理解いただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林公敏君、3回目の質問を許します。 ◆19番(林公敏君) 19番 林公敏です。 以上をもって終わりにいたします。 ○議長(片倉久三君) 林公敏君の一般質問を終了いたします。 宮崎福二君の質問を許します。 宮崎福二君。         〔20番 宮崎福二君 登壇〕(拍手) ◆20番(宮崎福二君) 20番 宮崎です。 以下、通告に従いまして一般質問いたします。 1番の湯殿山問題と、市長の政治姿勢についてであります。 この問題につきましては、前段の林稔議員、また今も林公敏議員が触れられましたけれども、その中で最初にお尋ねしたいんですが、1点目としまして、林稔議員への答弁の中で、この総合レジャーセンターというものに対する市長答弁がありましたけれども、これは私の聞き間違いでなければいいんですが、2回目の答弁のときにはこのレジャーセンターを肯定した答弁があったと思います。しかし、3回目の答弁で、なお再度質問したところ、その総合レジャーセンターについては否定をした、そういうように私は承りました。そういう点で非常に市長さんのこのレジャーセンターに対する姿勢というものがちぐはぐだと、私に言わせれば非常に一定していないんではなかろうか、このように思うんですけれども、どちらが本当なのかお尋ねをしたいと思います。 それからなお2つ目としまして、これも林稔議員の中で出ましたけれども、舟券売り場とレジャーセンターとの分離と言いますか、そうしたことへもちょっと触れましたけれども、ここらをやはりはっきりしておいてもらわないと、今後の運動の中でも大切な部分ではなかろうかと思います。それでこの市長答弁ではレジャーセンターの中の舟券売り場というようにも言っておりますし、また独立した舟券売り場ではないとは言っていますけれども、その辺がいずれにしてもはっきりしません。ですから、これは舟券売り場を含む総合レジャーセンターであるという概念とすれば、それがレジャーセンターの中に組み込まれた総合レジャーセンターなのか、それともレジャーセンターだけの形なのか、その辺をお尋ねしたいと思います。 そういう経過を踏まえて、昨年区の陳情に同行した私も1人であります。今日まで冷静に対応してきたわけでございます。またそのうちに市の対応もありますときに自分なりの対応をしていこう、そういう形できたわけですが、この舟券売り場を含む総合レジャーセンター構想というものを、言うように方向転換と新たな構想での対処ということでありますなら、何としてもこれはまず陳情した今井区、そして今井の区会、また今井には4名の議員もおります。そうした立場から言いますと、非常にこれはうれしくない対応ということで、私どももきょうまで発言を抑えてきたわけですけれども、新聞等の報道を見る中でやはり私どもの立場、区の姿勢という中で区民の皆さんの声をここで披瀝しなければならないということで質問したわけでございます。 ですから、先ほども一定の開発計画が出たところで区に報告するというようなことも言いましたけれども、それはそれとして中間報告でも何でもいいと思うんです。やはりそうした形で区会の決議までしてしたんですから、経過から見て報告するのが自然の姿であり、これがやっぱり道というものではないかと、私はそのように考えますが、いかがでしょうか。 それからもう1点、ここまでくる経過の中で勤労協の幹事会に話をしたようですが、それは市長さんも政治家ですから、そういう立場で御発言なさるのは自由ですけれども、しかし、重大な問題です、この問題はね。ですから、そういうことを何ゆえに勤労協の幹事会等に披瀝したのか、その理由をお聞きしたい。 それから、この話は当初から聞いていなかったとか、あるいは白紙であったとか、あるいは意思がなかったとか、そういうことを言われておりますけれども、非常にこういう信念のない考え方ではまずいと思うんです。やはり、そういう対応ではなくて当初からそのもし意思がなければないなりに早めに対応すべきであった。陳情した今井区、あるいは区会に対して誠意の問題だと思うんです。やっぱり誠意を持って対処してほしかった。そういう対応の中で市民的に関心の高い計画であるために、反対もあれば賛成もあります。それはともかくとしまして、陳情者からもそういう内容の説明を受けるとか、あるいは深めるとか、あるいは必要に応じては業者からそうした内容を聞いて研究するとか、そういう謙虚な前向きな対応が必要ではなかったか、このように私は思うんです。そうした上で結論を出して、市民の皆さんの前に披瀝するならば、もう少し明快な市長も答弁ができ、市政発展の上にも大きな進歩になったのではなかろうと私は思うんです。そういうことで前向きな答弁をする親切と言いますか、誠意ある答弁をして欲しかったことに対するお考えをお伺いしたい。 それから、いずれにしましても新構想というのが発表になっておりますが、これは地域活性化の利用と言われるようなわけです。またその構想は、岡谷市の北の玄関口にふさわしい個性的なものとしたいと、具体的な考えがある程度述べられております。市民の前にできるだけこれは明らかに早めにしていただきたいと思うんですが、この席で明らかにできる部分があったらお示し願いたい。それは、大まかに言いますれば第2次産業であるのか、文教施設であるのか、あるいは3次産業であるのか、その辺のところをお尋ねしたいと思います。 次に、2番の産業の振興施策と市の対応であります。 最近の好景気を反映して、全国的に格差はあるものの、特に若年勤労者、中学、高校卒業の新規の学卒者の求人が非常に高い。全国平均は2倍でありますが、当岡谷市においては3倍となっております。それで、何といってもこれからの時代を担う青年勤労者の確保、労働力確保ということが非常に大事ではなかろうか、こんなふうに思うわけでありますけれども、それでまた市内の産業活性化の上からいっても、こうした若い勤労者の獲得と言いますか、そういうことについては市長さんも大変考えられて上越市等へ行かれたようですけれども、これからの年々減少する若年勤労者というものを確保することが非常に大事ではなかろうか、このように思うんです。そうした意味で、市としても対応されていると思うんですけれども、これからなお強力に手を入れていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 それから次に、高齢者の雇用促進への対応であります。 我が国の就業システムの中で、今後高齢化社会が本格的に進んでまいりますが、高齢者の就業機会が依然として開かれていないのが、これは全国的に見てそういう現状でございますので大きな課題でございます。岡谷市も高齢者の対応には高齢者職業相談所を初めとして、それぞれの対応をしておるわけでございますけれども、新しい就業システムということで、市内にAプランというんですか、お2人でコンビを組んで企業に勤めていられる人があります。これは、就業者の年金をいただくということ、それから体力的な問題もありまして、また企業側の配慮があってそれは実現しているんですけれども、これからの高齢者の職場の拡大という面からすれば、非常にこれは新しいと言いますか、大きな施策だと思うんです。ですから、市の担当部局に対しても十分に取り組んでいただきたい、そのように思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 それから3点目には、こうした若年勤労者を含めた労働力の確保のために、今社宅というものが注目を浴びております。これは、市内の中でも大手と言われる企業は社宅を抱えておりますが、大半の岡谷市の企業は中小零細企業でありまして、個別に社宅を持つということは非常に困難であります。岡谷市の基幹産業の発展を支えてきたものの中に、やはり社宅を確保してきて発展をしてきた、そういう経過がありますところから、今後岡谷市の場合にも中小零細企業の多いそうした皆さんのためにも、また若年勤労者の確保のためにも、どうか市がリーダーとなって共同方式でもいいんです。そういう形で、ぜひ社宅形式のものを考えてもらいたい。特に企業の流出とか、そういうことをいって岡谷市も人口が減っております。そういう意味から言いましても、例えどれだけの形でもいいと思うんです。そういうものをお考えになっていただけないかどうか。またそういうことを検討していただきたいと思います。 次に、教育問題であります。 これから21世紀にかけては長寿化の進行、あるいは人生80年時代、科学技術の急速な進展、余暇時間の増大、現役時代の長期化等、生涯にわたる学習機会のニーズが一層高まってきております。まさに生涯学習時代の到来で、全国民の8割が生涯学習に意欲を示しております。国においても、文部省に生涯学習局を設置し、全国にモデル都市を選定し、県でも県下に長野市、飯田市、茅野市等がモデル都市と指定されまして、それぞれ補助金を受けて事業がスタートしております。当市も、各公民館を初めとして文化センターや諸施設での学習行事を含め、生涯学習、生涯教育への取り組みを始めているわけでございますけれども、今後中心センター等の対応、それから事業の推進等についてはどのようにお考えかお尋ねしたいと思います。 2点目としまして、こうした生涯学習事業推進のため社会教育法第15条で、その市に社会教育委員の設置できる、そういうことでうたわれていますけれども、この社会教育委員が現在設置されていないのは長野県の中で岡谷市と青木村、この2つだけでございまして、県下 121市町村の中で岡谷市と青木村だけが設置されていない。これは、その背景には公民館活動、あるいは各施設の生涯学習運動が進められているというような背景があるかと思いますけれども、しかし、これからの生涯学習事業の推進のために、ぜひとも社会教育委員の設置をすべきである、このように私は思いますが、教育長のお考えをお尋ねしたいと思います。 それから3点目としまして、ただいまも、林稔議員から出ましたけれども、高校中退者に対する件で、私はその原因として中学校における進路指導がクローズアップされておりますものですから、これらに対する担当部局のお考えをお聞きしたいと思います。 4点目としまして、前々から申し上げておりますけれども、外国人の教師というものに対して英語の学習の中に生きた英語の教員の先生をお願いしたいということで、これも前々から訴えておるわけなんですけれども、もう既に県下各自治体ではほとんどのところが何らかの形で対応されております。そういうことで、岡谷市も伊那の教育事務所からの派遣で対応しようとしているわけでございますけれども、非常にそれには受け入れに手間がかかるということで本当の成果が上がらないという現状を踏まえて、もう少し生きたヒアリングというものが試験の中に組み込まれておりますものですから、教育長の前進ある御答弁をいただきたいと思います。 4番、広域合併と市の対応でございます。 1点目としまして、諏訪は1つという合併推進協議会の報告書をいただきまして、これを拝見しますところ、協議会の一方的な方針ではありますけれども、平成3年4月1日を目標に合併への運動をさらに推進すると言われております。その中には20万人都市へのメリット、デメリット、またそのプロセス等について、確かな提言がされていると受けとめております。今日まで民間レベルでの交流はそれぞれありましたけれども、行政の合併となりますれば総論賛成、各論反対という、そういうことで今後時間的経過がまだまだ必要である、このように思われます。合併気運がほとんどない現状という判断もしておりますけれども、しかし6市町村のリーダー格でありますところの岡谷林市長はこの報告書での提言をどう受けとめておられるかお尋ねしたいと思います。 2点目については、リニアモーターカーの取り組みでございます。 過日の県下市長会の議題にもなりましたけれども、広域の期成同盟会等含めた対応をお尋ねしたいと思います。 3点目、これも広域でございますけれども、過日増額されて、きょうの発注が決まったとかと報道されていますけれども、湖北衛生センターですね。辰野町にあります衛生センターがしばらくの間に4億円何がしというものが増額をされた、その理由ですね。そういうことをお聞きしたいと思います。 最後に環境、消費者行政であります。 我々人類の住む地球の環境破壊をいかに防ぐかということで、最近このテーマをめぐりまして、ことしは世界各地で地球環境をめぐる国際会議がより活発に開催され、さながら地球環境保全元年の様相を呈しております。その中には、チェリノブイリの原発汚染による酸性雨、あるいは枯れ葉対策によるダイオキシン、あるいは農薬問題、ゴルフ場の汚染問題等含めてありますけれども、私はここでフロンガスの問題について取り上げてみます。この世界的に全廃の潮流に立ったフロン規制について、このフロンによるオゾン層の破壊は人類の生存すら危うくするという危険があり、2000年までの早い時期に全廃することで国際合意がされているものの、日本はこの対応に非常に遅く、全廃表明をしたのが遅く、その消極的な姿勢は国際非難を浴びているのが現状であります。そうした背景において、今後その取り組みについても、まだまだこれからなんですけれども、現状、フロンガス等の問題、こういうものは商品的にも相当出回っておりますけれども、市のフロンガスに対する考えをお聞きしたい、このように思います。 それから都市環境の中で、特に諏訪湖の浄化ということで、これはしゅんせつ問題を市、県、国等の運動ですか、そういうことを含めてお聞きしたいんですけれども、諏訪湖は第2期しゅんせつが現在進められております。しかし、あと50年かかると言われておりますので、これは一番の原因はしゅんせつ土の土捨て場がないという現状が一番ネックになっているということで、これが現在諏訪地方にはなくて塩尻方面へ土捨てをするという、そういう考えが出ているようであります。そういうことを含めて、できるだけ協力体制を県全体に願う中でしゅんせつ工事を進めることができないものかどうか、お考えをお尋ねしたいと思います。 最後に、資源回収の話が先ほど林公敏議員から出ましたけれども、ごみの問題が今1つの問題視されております。紙の中でもゼロックスを使用した紙が非常に再生がいいということで、既に東京都ではその分別の収集をしているという、そういう運動が始まっております。近々この地方へも波及してくると思いますけれども、そういう問題に対して市側もそれぞれ先進的なところのやり方をお聞きする中で、できるだけ対応していった方がいいではないか、こんなふうに思いますのでお尋ねをしたいと思います。 以上、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。         午後0時05分 休憩         -----------------         午後1時10分 再開 ○副議長(山崎芳朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 宮崎福二君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、宮崎議員さんからいただきました御質問のうち私の方から2点についてお答えをさせていただきます。 最初の湯殿山の問題に関連して御質問いただきました。先ほど林稔議員さんのときに要旨はお答え申し上げたとおりで、湯殿山に対する総合レジャーセンターの検討は計画書が出ない限り検討に既に値しないということでお答えを申し上げたとおりです。 それから2番目には、計画書が何も出てこない段階で中間報告は何もないという御報告は申し上げてあります。したがって、検討にも入っておりませんという報告もしてあります。そこで、今日までそのままとまってきております。 それから勤労協へどうして話をしたかということですが、これは勤労協も公な市が補助金を出している団体ですから、ちゃんと会長からの御連絡をいただければ意のあるところはお伝え申し上げたということです。 それからもう一つは、陳情した今井区並びに地元関係議員さんに対しては、具体的には内容がある程度お話のできるところまで詰まってまいりますれば御協力をちょうだいいたさなければなりませんから、もとより御相談を申し上げ事を進めていくつもりでございます。 それから広域行政と市の対応についてですが、「諏訪はひとつ」合併推進協議会が6市町村合併の試案を私どもの方にも御送付をいただきました。内容は、各論には議員さん方も恐らくごらんになってお気づきのとおり十分に協議しなければいけない内容はありますが、いずれにしましても、この合併試案を1つの合併に向けてのアクションを起こしていく効果としては、あながちこの推進協議会のまとめた試案を全く他山の石にしていくということは行うべきでないという立場で、この試案についても内容を十分に検討してみる必要はあるというふうに思っております。 しかし、合併問題というのは、そうした立場だけで行い得るものではありませんから、十分に行政としての意見、それから民意の反映、それからもう一つは具体的な促進に入り得るものとするならば、それはそのときの社会情勢や、今後の新都市ビジョンというものをめぐって十分なコンセンサスを得ていかなければなりませんから、6つを1つにするということも1つの手法として示された考え方の中に検討を加えていく必要はありますが、問題は新しい都市が一体どういう都市を目指して進んでいくかの将来ビジョンの部分もかなりコンセンサスを得なければならない課題として、今後論議をしなければいけない内容が含まれているものと思っております。したがって、貴重な資料として受けとめて内容は精査してみたい、さように思っております。 ○副議長(山崎芳朗君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 2番目に産業振興への施策と市の対応ということで、主として雇用対策につきましての御質問でございますので、お答えをさせていただきます。 初めに、平成元年3月の新規学卒者の採用実績を説明し、続きまして施策について答弁をさせていただきます。 平成元年3月の実績といたしますと、求人事業所数が 354事業所、採用事業所は 215事業所でございまして、60.7%の企業が1人以上の採用をしております。求人数で見てみますと、 1,573人の採用希望に対しまして 648人が採用できまして、充足率といたしますと41.2%となっております。前年と比較しますと、採用数では 132名の増加となっております。充足率につきますと、前年よりは 2.3%の減となっております。 そうした背景を踏まえまして、求人活動について御説明を申し上げますと、岡谷市は御存じのように工業化が非常に早く進んだというような背景の中から、従来より企業を先頭に、あるいは市、会議所、労対等で諏訪地方以外の県内、あるいは県外等につきまして求人活動、主として職安、あるいはそれぞれの地域の高校訪問等を行ってきているわけでございますけれども、昭和49年から上越地区につきましては、理事者が先頭に立ちまして求人説明会、あるいは懇談会等を行ってきているわけでございます。昭和58年からは、それに加えまして東北、あるいは九州地区につきましても紹介ビデオでの紹介等をいたしながら理事者を先頭に活動しているところでございます。 しかしながら、従前は労働力の供給と言いますか、送り出しをしてきました、県内では佐久だとか、伊那谷、あるいは木曾、大町方面、あるいは県外でも上越、あるいは東北地方でも地方への企業進出が非常にございまして、また一方では1つの家庭で子供さんが1人、2人、あるいは男の人が1人とかということでなかなか送り出しにくい状況にございます。そんな関係の中でなかなか難しいわけでございますけれども、昭和59年から昭和63年の5年間には諏訪地方以外の県内から 588名、それから県外からも 171名というような若い人々を市内へ迎え入れております。しかしながら、企業の力にもよりますけれども、PRその他、求人活動にはソフトにかかる部門もかなりあるものですから、労対、あるいは会議所等、企業と相談しながらさらに創意工夫をこらして力強い活動をしてまいりたい、そんなふうに考えております。 それから2番目に、高年齢者の雇用促進についての御質問をいただいたわけですけれども、特にAプランについての御質問がございましたので、若干説明をさせていただきたいと思います。 企業側と言いますか、求人側と言いますか、そこでは高年齢者の労働力、あるいは技術力をかなり求めているという背景がございます。一方では、高年齢者の立場でいきますと、働く気持ちを持ちながらも体力的な問題だとか、あるいは年金カットの問題とかありまして、なかなか一致しないというような点があるわけでございます。そんなことの中から岡谷職安ではことしの3月からエイジアシスタントプラン、通称Aプランというようなプランを立てまして、高年齢者の隔日勤務雇用推進というようなことで行っております。第1回目といたしましては、6企業30人の管理面接と言いますか、そんな見合いと言いますか、そんなことをしたわけでございますけれども、その結果、現在3社5名の方々が就労をしております。市といたしましても、職安といたしましても、一層PRをしながらこうした制度の導入を図ってまいりたい、そんなふうに考えているところでございます。 それから3番目には、共同宿舎についての御質問があったわけでございますけれども、市といたしましても検討した経過がございますけれども、いろいろな共同宿舎ということになりますと課題、問題等ございまして、なかなか困難だというふうに考えております。市といたしましては、検討の中から宿舎等建設資金の融資制度を設けましたし、それから商工業振興条例等をもちまして、宿舎等を建設した場合には助成金を交付するというような制度も設けてございます。そんな実態でございますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(山崎芳朗君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 3番目にいただきました、教育問題4点についてお答えをいたします。 まず最初に、生涯学習の推進についてでありますが、生涯学習を進めるに当たっては、2つの面から取り組んでおります。その1つは、市民にとって必要な課題と、市民が要求する課題、すなわち必要課題と要求課題に対応した学習ができるように学習の場を設定するということでございます。もう1つは、市民の自主的な学習意欲を一層強めるということでございます。 この2点について、ごく概要を申し上げますが、まず必要課題、あるいは要求課題に対する学習の場の設定については、教育委員会といたしましては、公民館を初めとする文化センター諸館が、講座、学級、講演、その他多彩な学習の場を提供しておるところでございます。なお、市民にお伝えするために既に生涯教育便り等を発刊しているところでございます。なお、生涯学習の場の設定ということになりますと、これは教育委員会だけでなくて新しい文化会館の諸活動もそうでございますし、また市長部局の各部でもそれぞれたくさんな生涯学習の場を設定しておるわけでございますし、さらに民間諸団体との協力も必要になってくるかと、こういうふうに思うわけでございまして、これらの皆さん方との連携、協力を深めながら、岡谷市生涯教育推進基本構想の素案を今まとめているところでございます。 2番目に申し上げました自主的学習意欲を強めることでございますが、施設や構想ができても市民みずからが自主的に学習をする意欲がわいてまいらなければ、生涯学習を進めるということができませんので、専門の講師による講演会を開催をしたり、また公民館や婦人の家等の学習活動が終わったあとに自主的学習グループができておるわけでございますが、これは仲間同士で活動を続けていく大変すばらしい活動でございまして、この活動は大いに奨励をして、そして自主的学習の気風を高めたいと思っているわけでございます。既に公民館4館、婦人の家等から 217のグループができまして参加人員 4,097名、この皆さんが一生懸命自主的な学習を進められているわけでありまして、これは大変すばらしいことでございます。この気風を一層伸ばしていきたい、こういうふうに思っておるわけであります。さらに地域子育てミニ集会等も自主的な活動が盛んになりまして、子育てはまずみずからの生き方を正すことだという風潮も強まってまいりました。これらの自主的な学習実践を進めることとともに、学校教育において生涯にわたって学び続ける意欲を養うこととあわせまして、生涯学習の基盤づくりに力を入れているわけでございます。 今後の問題でありますが、文化センター、諸施設の改善、充実は今後していかなければならない、こういうふうに思っているところでございます。 次に、社会教育委員についてでございますが、御承知のように社会教育委員については、社会教育法第15条において、市町村に社会教育委員を置くことができるというふうになっておりまして、任意設置でございます。また、第16条に公民館を設置する市町村にあっては社会教育委員は第29条に規定する公民館運営審議会の委員をもって当てることができる。こういうふうになっておるわけでございまして、岡谷市では従来から公民館運営審議会に各世代にわたる生涯教育計画案等の審議もお願いしておりますし、さらに文化センター運営協議会もございまして、広く社会教育のあり方について御意見をいただいておるわけでございます。そのどちらにも私は直接出席をいたしまして御意見をお聞きしておるわけでございまして、この際さらにその上になお委員を置かなくてもよいと考えて進めているところでございます。 次に、高校中退者に対する中学校の進路指導の件についてでございますが、先ほど林稔議員さんにもお答えいたしましたように、ことしは8月までに中退者、1年生5名、2年生1名の6名でございまして、昨年同期19名に比してぐっと減少しているわけでございます。昨年の反省に立ちまして、昨年は第7通学区のある高等学校の定員不足という、そういう中間情報がございましたものですから、一たん他の高校へ志望していた生徒も、そちらの学校へ志望変更をいたして入学をいたすことができておったわけでございますが、やはりその中から、入ったがやっていけないというので中退になった子供が多く出たようでございます。そういう反省を生かして進学指導をしてもらったところ、ことしは去年のようなことがないという状況になっているか、こういうふうに思っております。 なお、岡谷市小中学校生徒指導推進委員会では、小中学校にわたる進路指導計画を過日つくっていただきました。小学校からこのことはやらなければいけないということで、小学校では自己の適性能力の初歩的理解から始めまして、職業に対する基礎的理解とか、勤労意欲とか、その他5点を重点にし、中学校では自己理解の深化とか、あるいは高等学校の理解、職業の理解等あわせまして7項目の重点を挙げまして指導計画を作成して、これによって指導をしていただいているところでございます。特に、進学指導の場合の最終決定は生徒の考え方を中心にして、教師と父母の3者会談によって決定しているわけでありますけれども、しかし、理解が3者とも全く同じでいくということもなかなかできないような点もありまして、問題がなお残っているところでございます。 4番目にいただきました、英語教師の問題でございますが、たびたびお答えを申し上げておりますように、再度学校ともお話をしておるところでありますが、市単独でアシスタント・イングリッシュティーチャーをお願いする計画はございません。県教委で用意されたアシスタント・イングリッシュティーチャーが伊那事務所だけでも3人となりましたので、この皆さんをお招きして教師の指導を中心に御指導をいただいている。その方向で進んでまいります。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 4番目の広域行政の中で、湖北衛生センターの予算が増額になった理由を聞きたいということでございますので、申し上げたいと思いますが、4億 3,832万円の補正増をお願いしたわけでございます。増額の理由といたしましては、1つといたしまして、建物の延べ面積でございますけれども、整備計画当時の面積より 249㎡の増となったこと。2点目は、外壁を施設の環境及び景観充実のために磁器タイル張りといたしたこと。3点目は、屋根裏について酸化防止及び施設の保全上から対酸性鋼板材ぶきとしたいわけでございます。4点目は、当初より鉄筋型枠等の実勢価格が上昇してきていること。5点目といたしまして、停電対応として自家発電設備を新たに設置していきたいということが主な理由になっているわけでございます。 次に、5番の環境、消費者行政についての中で、まずフロンガスについてどう考えるかというお話でございますけれども、フロンガスにつきまして、オゾン層が破壊されるという話は御質問の中にありましたので省略させていただきますけれど、今長野県におきましてはフロンガスの取り扱い企業を対象に調査、指導等を進めておりまして、そうした中で代替品の導入、あるいはフロンガス回収装置による回収等について、各企業それぞれ研究努力がなされているところでございます。しかしながら、回収技術が確立もされておりませんし、代替品も完全なものでないために、中小企業におきましては情報不足とともに対応がおくれている現状でございます。市といたしましては、現在特に指導を行ってはおりませんが、今後国、県等の動きや、あるいはまた指導等を踏まえて対応してまいりたいと思います。 次に、消費者行政の中で使用済みゼロックス用紙が資源になるが、できるだけ対応した方がよくないかという御質問だと思いますけれども、省資源の観点からごみとして焼却せずに確かに使用した後のゼロックス用紙をリサイクルすることは大変によいことだと考えます。しかしながら、中には秘密にわたる文書等も相当あるものと思います。紙裁断機等で切り刻んだものでも、資源になるかどうかというふうな点もありますし、また企業等の協力も大変必要になってこようかと思いますので、そうした問題も現在市が行っております資源物分別回収の中へ取り入れることができるかどうか、業者等とも相談して研究はしてみたいと思っております。 ○副議長(山崎芳朗君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 5番目の環境問題のうち、諏訪湖の浄化につきまして御質問いただいたものですから、お答え申し上げたいと思いますが、第2期のしゅんせつ工事の現在の進捗は約40%弱でございます。このしゅんせつを進めるにつきましての、特に乾燥土の処理だとか、乾燥方法についても従来の天火乾燥やら、それから一方では化学薬品等により凝固させて再利用していく方法だとか、機械乾燥等についても、これらのいずれも、まだ研究の域を脱して実用化まではいっておらないというような状態です。したがいまして、現在のところは従来のような天火乾燥方式によって3年間のローリングによっての方法しかないだろうと思います。 それから、それらに伴いまして問題になりますのは、この土の処理でございます。これについては、県、関係市町村等で候補地等について探しているわけですが、残念ながらまだ具体的な場所等については解決しておりません。いずれにいたしましても、諏訪湖の浄化の一環としてのしゅんせつ事業につきまして、県、市ともども努力をしてまいりたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君、2回目の質問を許します。 宮崎福二君。 ◆20番(宮崎福二君) 最初の舟券売り場に対する政治姿勢につきましては、市長さんから答弁ありましたけれども、先ほどもお伺いしたんですけれども、陳情者ですね、そうしたものに絡む地元への対応という、そういうことがやはりすべての事業推進の1つのルールと言いますか、そんなことになっているのではなかろうかと。特に今回はこうした市民的にも相当大きい問題だったものですから、そのようにいかない面があるということは十分私たちもわかっております。しかしながら、きょうまでの市側の対応というのは非常に私自身も、きょうまで自分なりに対応してきたわけでございますけれども、何かやっぱりそこに市長さんが地元の区なり、あるいは地元の議員に、そういうことについてお話しかけがあってもよかったんではないか、こういうことを私は非常に痛感するんですね。それは勤労協の方へお話ししに行くということも、市長さん、政治的なんですから、そこへ行って記者会見するのもいいんですけれども、しかしこういう問題、地元にしても十分検討されて陳情の場に臨んでいるものですから、そういうものをやっぱり尊重してあげていただきたい。 そして先ほどは当初から反対だったとか、意思がなかったとか、あるいはそういうものについて白紙であったとか、そういう何というか非常に納得のできない答弁をしていたのでは、これからもそういう事業は進まないんではなかろうかと。これは、今回の問題に限らず、やはり市長と市民、議員というのは、それぞれの立場で市政発展の大事な信頼感の上に立って、そして1つの施策を進めていこうという、そういう大事なときに何か方法を間違っているんではなかろうか、非常に懸念されるんです。ですから、これから今井区に対しては一定の線が出たときに報告するということで理解はしていますけれども、しかし今までの市長さんの態度は、私ども地元にいる議員にとっては非常に好ましいものではなかった。非常に私は不愉快に思っていたんですよ。とにかく、それはいろいろ言われても、現実に地元の議員はこういうところに理解があるからということだけれども、しかしほかならない市長さんが、そこまでやはり配慮してくれているという、そういうほのかな期待感があったんですけれど、今回は勤労協、また新聞記者等への話、こうしたやり方は非常に私は間違っていると思うんですよね。あれを言う前に、地元に一言言えば、それは後は言うのは自由です、それは。そういうことで段階的で事業は進むんですよ。十分市長さんもそれはおわかりだと思うんですけれども、今の市長さんの頭の中は、先ほど答弁をお聞きしていても非常に、こうだこうだということで、明快さに欠ける面があるということは、いろいろ考えているということで理解します。(「リーン」予鈴) だから、私たちは少なくとも議会に相談がけが出てきたときに対応しようということで、それまでは冷静にしてきたんです。大勢の議員の中には反対される方もいます。賛成していこうという、物事によっては検討してみた結果は賛成でもいい。そういう方もいるんですよ。これは市民全体だってそうなんですから、もう少し私は勇気を持ってやっていただきたい。本当に1つのものをやるには信念が必要ですよ。これをやろうと思ったら当然です。そんなこと、反対も賛成もあるのは当然ですよ。そんなことが最初からわからなくて、なぜやっているんですか、それは。だから、きょうはこういう機会なものですから、きょうやっと回ってきたものですから私はお話するんです。 あと答弁で、新しい構想の中で、第2次産業か、3次産業かという、そういう答弁が落ちていたんではなかろうか、このように思います。 それから、こういうところまできているもんですからね、湯殿山の問題も。私は私の提言をしますと、まずあそこにパイピングスケート場をどうかと。これは、県の補助をいただいたパイピングスケート場をどうかということと、なおかつ岡谷市は公共事業が非常にたくさんありまして住宅団地造成がおくれています。あの上の上の原住宅の上は滑らかで山ではないんです。本当に調査してみれば、どのくらいの家が建つかわかりますか、あれは。もう少し真剣になって取り組んだ姿というものを提示すべきだと私は思うんです。私はそういうことで、住宅団地だってできます、あそこは。そういうことを含めた総合的な計画を出していただきたいと思うんです。 それから教育の問題で、教育長のさっきの答弁で了解しますけれども、1つ外人教師の問題で、私も前々から言っております。しかし、これは隣には文化会館ができまして、非常に(「リ・リーン」終了)何と言いますか、文化発展の拠点になるかと思うんですよ。しかし、一般市民に対しては非常に距離ができたという、そういう感じがするんです。文化文化って、何だ、文化って、市民文化って何だ。私たちはあそこに入れるのかという、そういう感覚からすれば非常に疑問があります。そういうことは、それはそれでいいですよ。しかし、足元の事業を1つもやっていないじゃないですか。例えば、社会教育委員の設置、外人教師の採用にしても、なぜそういうものをやらないんですか。1つ1つそういうものを着実に地道に盛り上げていくことが、広く文化会館と言われるようなところに集結するんです。そういう考えを持っていただかないと、余り表面的なことにとらわれなくて、これからは市長さんもおりますけれども、地道なことをやらなければだめですよ。もっともっともう少し冷静に考えていただいて、本当に岡谷市の発展のためになるとすれば、市長さんももう少し……。 ○副議長(山崎芳朗君) 宮崎君、時間がきているので簡明にお願いします。 ◆20番(宮崎福二君) 地元の議員の協力を得るとか、あるいはそういうことで努力して、それで陳情者なり市民にそういうものを発表するという、そういう姿勢がなければだめだと思うんですよ。もう少し反省してもらいたいと思います、私は。 以上をもって私の質問を終わります。 ○副議長(山崎芳朗君) 宮崎福二君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 随分おしかりをいただきましたが、湯殿山の件については、先ほど林稔議員さんのときにも、林公敏議員さんのときにも申し上げたように、これから地元に概要が決まったらお話を申し上げることでありますから、事が終わったのではなくて、これから勇気を持ってやることですから、そのようにまたお力添えをいただきたいと思っております。 それから、大体詰まるだろうと私どもが推測している産業界の分類については、これを2次産業というのか、3次産業というのか、まだそのいずれになるのか私どもの方ではその内容がまだ十分熟知されておりません。それらも含めてまた決まりました折、御相談申し上げます。 ○副議長(山崎芳朗君) 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 外人講師をどうして招かないかということでございますが、これは前々からも何回も申し上げておることでございますけれども、まず外人講師を招くということに対しては、教育そのものをどう進めるかという問題から考えなければならないということが1つございます。 それから同時に、現場で今外人講師をお願いして、全然お願いしないというわけでなくてお願いしているわけでございますから、それや、他の市町村で招いたところのやっぱりメリットとデメリットというものを私どもとしてもいろいろと深く調べております。いいことばかりでなくて必ず問題もあるわけでございます。したがいまして、私どもとしては県が用意してくれた皆さんをお願いしていく。これは、学校の抽象論抽象論と言いますけれども、具体的な学校の事実から申し上げているわけでございますから、そういう点で今まだお願いする段階にならない。市独自ではお願いしない、こういうことでございますので御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君の一般質問を終了いたします。 次に、田中親雄君の質問を許します。 田中親雄君。         〔8番 田中親雄君 登壇〕(拍手) ◆8番(田中親雄君) 8番 田中親雄でございます。 通告順に基づきまして質問をさせていただきます。 1点目でございますが、合併について。今までの定例会におきましても、幾人かの議員によりまして質疑が交わされてまいりました。また前段で宮崎議員さんの御質問もございまして、答弁もございました。その分につきましては、部分的に割愛をしてまいりますが、3点ほどにつきまして御質問を申し上げたいと思います。 この合併推進協議会が出しました、この試案によりまして、その内容を見ますると、特に6市町村長初め圏内の全議会議員、民間団体、企業等の意見をお聞きする中で集約されたと記るされております。大変な御努力によりこの報告書が作成されたものと推察はされますが、その内容においては相当具体的なものが試案として記載をされております。したがいまして、私はここで広域圏の理事者会、これにどのような対応をされていくのか、それが1点。それから2つ目には、具体的に平成3年4月1日が目途とされているが、どのようなこれに対するお考えをお持ちであるか。3点目には、これに関連いたしますところの、場合によっては部分合併についてはどのようなお考えをお持ちになられておりますか、市長さんからお伺いをいたしたいと思います。 2つ目でございますが、天竜川改修及び管理道路の見通しについてでございます。 その1つといたしまして、天竜川改修の今後の計画の見通しでございますが、 300t放流に対する天竜川の改修が現在行われております。今後の改修について、竜上橋までの新倉川残り分と、竜上橋から上流釜口水門にかけましての関係、それから西天竜取り入れ口から下流に対する改修計画についてお聞かせをいただきたいと思います。 その2つ、管理道路使用見通しについてでございます。このことにつきましては、昨年末の定例会で一般質問をさせていただきました。本年度予算に舗装部分の繰り上げ計上をいただきましたことに対しましては感謝を申し上げております。一昨日、本会議におきまして議案 104号市道路線変更についての質疑の中で、一部御答弁がございました。下辰線沿線の住民は一日も早く交通緩和を願っております。また、この道路につきましては下水道工事、上水道工事、改修工事にも関連をする道路とも思われます。観螢橋から多目的広場までの接続、この使用見込み、これについてお伺いいたします。また観螢橋から下流の管理道路についての見通しはどのようになっているのか、これもお伺いをいたしたいと思います。 なお、あわせまして、もしこの管理道路が現在の竜上橋まで接続したその暁には、観螢橋からの間が1㎞ございます。一刻なりともこの1㎞の供用はできないものか。多目的広場の接続には難点があろうかと思いますし、さらにまたお話によりますと竜上橋のかけかえ工事等もございますが、せめて完成の暁には竜上橋から本線へ出られる通路も考えられないものか。この点についてもお聞かせを願いたいと思います。 それから3点目でございますが、不燃物処理場の現況と今後の対策についてでございます。これも前段の林公敏議員さんの御質問にも一部資源の回収についてのお話がございました。経済の大きな進展に伴いまして生活環境が大きく変化をしてまいっております。特に、廃棄物についてでございますが、OA化の関係、あるいはまた雑誌等の増刊、あるいは紙おむつ等の普及により紙類の使用量の増大、また電気製品、木製品の大型化、また企業景気の向上によりますところの産業廃棄物、また各生活用具のデザインによる買いかえ等の量、質に変化が続いていく今日でございます。都市によっては、大変その処理対策に苦慮されている報道がなされておりますが、当市にあっては可燃物処理施設は新施設が完備されておりますが、不燃物処理についてお伺いをいたしますが、現況と今後の見通しについてお聞かせをいただきたいと思います。 4番目でございますが、火葬施設の改修でございます。私も火葬場に行く機会が多くありましたが、利用される関係者から時間が長い、もう少し短縮はできないかという要望がたくさん出ております。近隣市町村において、諏訪市、茅野市の一部事務組合の火葬場、また伊那市の火葬場は55分なり1時間と聞いております。当施設におきましては、1時間50分、質によっては2時間余かかる場合もございました。この時間は多少短縮はできないのか、その改修計画をお伺いをいたしたいと思います。 5番目でございますが、県道下辰線の道路照明でございます。御承知のように交通量は年々増大しておりまして、交通事故も多発している現況でございます。市当局におかれましても、鋭意橋梁のつけかえ、交差点の改良、道路拡幅、バス停の改良等、積極的な対策を実施していただいておりますが、この沿線の中で川岸小学校から駒沢区の入り口まで約2㎞余にわたり、現在スズラン灯が約20基設置されてございます。これは川岸商業会が設置したもので、既に30有余年を過ぎております。先日専門家の筋によりますと、あと1、2年の耐用と言われております。ポールも腐食をし、危険度も高くなっておりますが、これを撤去すれば今までこれを頼りにしていました歩行者、ドライバーにとっても大きな問題ではないかと思われますが、その上に最近企業の景気により自動車通勤者の残業も多くなっております。疲れて一刻も早く帰宅したいお気持ちは十分わかりますが、川岸小学校から辰野方面にかけて相当のスピードで運転がされるのが多くなっています。その撤去によりましては、一層交通事故の多発が懸念されます。 また一方、この道路は伊那経済圏と当市を結ぶ唯一の道路であり、岡谷市の西の玄関口でもありますので、これにかわる道路照明を県に強く御要望をいただくか、市において防犯灯の設置はできないものかお伺いをいたします。 最後の6番目でございますが、下水道未設置(幹線)地区についてであります。特に、三沢の一部を除く川岸地区における幹線の見通しもはっきりされておりませんが、多少の前進があるのか、これにつきましても幾つかの問題があろうかと思います。その問題1つ1つが既に対策を講じられておられると思いますが、その見通しについてお聞かせをいただきたいと思います。 以上で壇上の質問を終わりまして、再質問は自席でさせていただきます。 ○副議長(山崎芳朗君) 田中親雄君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、最初の「諏訪はひとつ」合併推進協議会の試案に対する今後の取り組みについて、御質問を3点いただいておりますのでお答えを申し上げますが、今回の合併推進協議会のまとめていただいた合併試案も、諏訪圏域にある住民の民意としては尊重されるべき立場であるという点と、私は元来合併推進の立場に立ってきょうまで6市町村の将来について自分の持論を明らかにしてきております。そうした意味では、書かれている内容には調整をすべきもの、将来コンセンサスをつくり上げていくための新しい課題、いろいろの問題が含まれております。しかし、それはそれとしてそうした議論が起きることが合併を促進していく大事な世論形成のきっかけにもなってくるという点では、合併論を一層広域的に世論を高めていく大事なステップとして評価されるべき試案であるというふうに思っております。当然、広域理事者会では広域理事者会の事業計画にも、広域合併に向けての調査研究をすると明確にされておりますから、そうした問題と今回の試案というものに対しての検討はもとより、これが行われるべきものであるというふうに思っております。私の立場は、そういう立場で理事者会に臨んでまいりたい、そう思っています。 それから「諏訪はひとつ」合併推進協議会が言うところの1991年合併を目標にという、これがどういう形で推移するかについては、恐らく推進協議会のメンバーの皆さん方も、これが直ちに実現できるというところまで当初から考えておられるものではないと思っていますが、少なくとも今までの時間の経過の延長で1991年を迎えてはならないという点では、合併に向かって少なくとも住民世論がそうした真剣な議論、検討の場にこれを出していくという点については、1つの目標として期待した努力をなされている。また、そういう方向にまではどうしても持っていきたいとしての考え方を持たれている、そう思っております。 それから、私が前申し上げた段階統合論の問題ですけれども、今回の合併試案の中にもありますように、6市町村が前に私の見方としてお話申し上げたように、大別すればやっぱり2つのグループに分かれている。それは湖周を取り巻く岡谷市、諏訪市、下諏訪町については将来計画に向けて合併の必要性をかなり明確にされてきている。しかし、原村、富士見町、それから茅野市の市町村においては、合併反対ということは言っておりませんが、しかし、このときに今合併の話もないだろうという姿勢ですね。そうした空気というのは、この試案の調査の中にもありますように、町のきょうまでのなりわい、基盤の違い、それが常に見えないところではその考え方を異にしてきている、そういう言い方を今までしてはならないなと思っていたんですけれども、少なくとも今回の推進協議会の試案の中にそれぞれ述べられている率直な意見というものは、その大別をしても当たりさわりがないだろうというほど明確にされてきている。 そういう点では、第1次産業を都市の基本産業にして生きてきたブロックと、それから第2次産業、第3次産業を都市基盤として生きてきた都市との地域的な違いというものが、やはりそこに明確にされてきているという点では、これからの問題の取り組みというのは場合によっては試案書の中にもあるように、やっと日の当たり出した地域にとっては合併を何も急ぐ必要はないというふうに、活字には今書いてあるのを見たんですけれども、それはどういうことを意味するかわかりませんが、私の考え方としては第2次産業、第3次産業を基盤としている、少なくとも湖周にある岡谷市、諏訪市、下諏訪町は全く運命共同体である立場から見ていけば、場合によっては段階統合論があっても、全く今の6つの自治体でもって行政を進めていくという姿の方が、むしろ将来に悔いを残すという点では、ゼロであることよりも、そうした段階的に将来6つの自治体が1つになるように、そのステップを踏むことも考えなければいけない時期がありはしないかという点で、かねてから段階統合論についての意見を申し上げてきたわけです。しかし、6市町村が足並みをそろえて20万都市形成に向かって進み得るということになれば、願わくば段階統合論は破棄して一足6市町村統合であることが一番望ましいという点では、これからの努力もそうした方向に向けてその役割を果たしてまいりたい、さように考えております。 ○副議長(山崎芳朗君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 2番の天竜川改修及び管理道路につきましてのお答えを申し上げたいと思います。 最初に 300t放流に対するところの計画についてはどうかということでございますが、議員さんも御案内のように、平成元年につきましては右岸、つまり上流から下流に向かって右側ということでございますが、この護岸工、これは完成護岸ですが、現在の計画中の新しい竜上橋付近を、これは左岸と右岸メートルが違いますが、その付近をおおむね 134mをやってまいりたいということです。 それから、河床掘削につきましては少し段階的になりますが、杉浦製作所付近まで 150m、それから新しい今計画している竜上橋から橋原の第3踏み切りの下流付近まで、これが 654mになろうかと思いますが、この部分と、それから橋原橋、いわゆるJRの横断しているすぐ下側ですが、あの橋原橋から新しい天竜橋の上流付近まで、これが、 800m、こんな形で平成元年については県として考えています。したがって、平成元年以降につきましては、まだ具体的な協議等は整っておりませんが、引き続いて対応されていくというふうに期待しています。 それから暫定掘削でございますが、完成護岸以外のところは川の中心、おおむね中心ということで深さ2~3mの掘削をしてまいるということです。 次に、管理道路等問題で御質問をいただいておりますが、これは西天から下の問題を含めまして御答弁をさせていただきたいと思っていますが、まず管理道路につきましてのただいま申し上げましたような形で暫定工事におきまして工事用道路としてその一部も使ってまいらなくてはならないというような形。それから、完成護岸にもしてまいらなくてはいけないというような、こういう一連の天竜川の護岸改修だとか、それから暫定掘削とか、今1つは新しい竜上橋のかけかえ等の、これらの事業等にもよりまして全部関連が出てまいります。したがって、供用開始の時期につきましては、現時点ではいつから使っていけるということについて明らかにできる段階ではございませんですが、いずれにいたしましても生活道路としてなるべく早く利用できるような形で対応していきたいと思っております。 その中で、御質問をいただきました、竜上橋までの部分供用開始はできないかということですが、実は設計協議でも御案内申し上げているわけですが、右岸につきましては新しい竜上橋のところはボックス形式をとっております。したがって、そこから下辰線への接続はできないわけです。現在の通学橋と申しますか、そこではできますが新しい竜上橋ではできないというふうに御理解いただきたいと思います。 それから、観螢橋から下流西天に向かっての御質問をいただいたわけですが、これにつきましては、これからの完成護岸とあわせての検討と言いますか、完成護岸にあわせてそれらの対応は図っていかなくてはいけないということで、現在のところまだ具体的な形までは踏み込んでおりません。 また、西天から下の改良計画はどうなっているかということでございますが、西天の取り入れ口から、西天が天竜川を横断している橋があるわけですが、ここまではおおむね暫定放流としての 300tに対応できるような工事状況になっております。問題はそれから下流辰野境につきましては、将来の 600t対応に向けまして平成3年以降から一部用地買収というようなことも出てまいりますが、この11月ごろから地元への御説明等も入ってまいりたい、そんな考えです。辰野町から岡谷市境につきましては、特に平成元年は湖北衛生センターの周囲を中心として平成元年から平成2年まで対応してまいるということです。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 3番目の不燃物処理場の現状と、今後の見通しという御質問でございますけれども、廃棄物最終処理場の現状につきましては、昭和56年に埋め立て開始をして以来8年を経過いたしまして、昭和63年度末で約5万 4,700t、総体の約39%の埋め立て率であります。先ほど林公敏議員さんにも申し上げましたように、資源物等の分別回収によりまして、ごみ量の増加率を落としていけば今後相当の間、使えるというふうに期待をしているわけでございますが、いずれにしても市民の皆さんの貴重な場所でございますので、効率よく使っていきたいというふうに思いますし、将来の埋め立て場所については今具体的な考えは持っておりません。 それから、4番目の火葬場の時間短縮はできないかということでございますが、若干改修について申し上げますと、昭和63年度に待合室の大改修をいたしまして、本年度は下水道の接続をいたす予定になっております。火葬炉も毎年補修をしてまいりまして、維持管理を十分しているところでございますけれども、ごらんのように炉が古いために多少の時間を要していることは事実でございますが、できる限り改善をして時間短縮に努めているところでございます。議員さんおっしゃるように2時間以上というのは、特別大きな人でなければ2時間はかからないはずでございまして、大体1時間半くらい、焼いている時間で1時間半くらいが平均的なものでございます。これは、入れたり出したりする時間は別としてでございます。 いずれにいたしましても、現在の火葬場の設備、あるいは機能全般にわたりまして、専門のところで調査をしていただいておりますので、そうした結果を踏まえまして今後の改善へ向けてまいりたいと思っております。 次に、県道下辰線の川岸小学校から駒沢入り口付近へ道路照明灯の設置の問題ですけれども、もちろん県道でございまして、市がそこの道路へ道路照明灯を交通安全対策上設置していくということはできかねるわけでございまして、県へ設置方を強く要望してまいりたいと思っておりますし、特に下辰線は夜間の交通事故も多いところでございますが、年々増設をされているわけでございます。御指摘の個所を十分建設事務所に事情を伝えてまいりたいと思いますし、なお防犯灯につきましては、40ワットでございますけれども、市の方で防犯灯の設置補助金制度がありますので、防犯灯設置の必要があるとすれば区の方から市の方へ補助金申請をいただければ、また現地調査等をする中で配慮していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(山崎芳朗君) 水道部長。         〔水道部長 斉藤文夫君 登壇〕 ◎水道部長(斉藤文夫君) 川岸地区の下水道整備について御答弁を申し上げます。 このことにつきましては、以前にも御質問をいただいて御答弁を申し上げているところでございますが、川岸地区の一部につきましては整備が始まっているわけでございますが、大方につきましては幹線が県道へ入るわけでございまして、この布設をしなければならないわけでございます。したがって、前にも申し上げてきているところでございますけれども、あの県道は御承知いただくように県下でも有数の交通量であるわけでございます。下水道工事が安全でスムーズに進めるには地区内の交通、通過交通を含めました交通問題、それから沿線の営業問題等多くの対策が必要になってくるわけでございます。現在の市内の下水道工事が進んでいく中で、あの地域の促進を模索しているところでございますが、沿線を初めとする地元の皆さんがいかに我慢して協力していただくことがコンセンサスを得るための前提になるわけでございます。したがいまして、その辺を御理解をちょうだいしたい、かように思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 田中親雄君、2回目の質問を許します。 田中親雄君。 ◆8番(田中親雄君) 8番 田中親雄でございます。 2回目の質問、御要望を申し上げたいと思います。 1点目の合併についてでございますが、趣旨は十分わかりました。最近の一番近い合併の例で昭和62年の筑波市の場合でございますが、この筑波市の合併におきましても内的な大きなエネルギーが原料になっておると思います。ぜひこのような今回出ました試案のエネルギーが生かされますように、また前回の失敗の原因がどこにあったか、これらを十分踏まえる中で慎重に努力をしていただきたいことを御要望申し上げておきます。 それから2点目でございますが、天竜川の改修の今後の計画でございます。 大変御努力をいただいておることも十分承知でございます。ただここで、私、素人でございますけれども、これから竜上橋から上流にかけまして中心を2mから3mを掘り下げるという工事でございますけれども、これも今諏訪湖の中には相当の汚泥も堆積されているわけでございまして、このような豪雨が2、3回あれば2、3mぐらいの掘り下げぐらいでもてるものかどうか。ここらの辺に疑問を感じるわけでございますが、専門の皆さんがそのようにおっしゃるならばですが、しかしこれは2年や5年の対策ではなかろうかと思います。この点につきましては、十分ひとつこれからの工事につきましては、県、国との協議の中で、また3、4年たって同じようなことをしないように十分これも御協議のほどを要望だけを申し上げておきます。 それから、そのうちの2番でございますが、管理道路(バイパス)使用見通しでございますが、これも先ほど申し上げましたように、現在の下辰線の沿線の皆さんは生活道路として使われておりません。したがいまして、一刻も早く、例え1㎞でも何とか ひとつ迂回ができ、住民の皆さんが安心して通れるような形で一層の御努力をちょうだいしたい、こんなように思います。これも答弁要りません。 それから3番目でございますが、不燃物処理場の現況をお聞きしまして、多少の余裕はございますが、これも無尽蔵に入る入れ物は恐らくないと思います。したがいまして、これにつきましては、今後恐らくどこかの地点で次の入れ物を考える対策がとられるかと思いますが、これにつきましてもあえて影響もあるかと思いますので、突っ込んだ質問はいたしません。ぜひ今後も、このように電気製品、木製品の大型化が進むときでございますので、急速にこのパーセントも上がってまいるかと思います。ぜひひとつこれも今から次の対策を講じてもらいますよう、これも要望にとどめておきます。 それから4番目の火葬場施設の改修でございますが、これ部長さん、私が幾度も行きまして2時間余かかって待たされたこともございますので、これもできるだけひとつ御遺族の身になっていただきまして、一刻も早く帰ってめい福を祈りたい気持ちが、そのような言葉であらわれたと思いますので、できるだけの短縮をお願いをしたいと思います。 それから、県道下辰線の道路照明でございますが、ぜひこれは川岸も岡谷市内でございますので、1歩入りましたときに真っ暗なようなところを通過して、これが果たした文化都市岡谷市かという、1つの顔の面にも関係がございますから、ぜひひとつ県の方に強力にこれも要請をいたしまして、とってからつけるでなくて現在からひとつ要望をしていただきまして、毎年計画的な設置をお願いしたいと思います。 それから6番目でございますが、下水道未設置、これにつきましても同様でございまして、ぜひひとつ待ちわびておりますので、我々にも文化生活の場を与えていただきたいということも特に強調いたしまして、先ほど申し上げました、2番のその1、天竜川改修の今後の計画のその深さ、2mから3m、この点だけひとつ私ども素人でございますので、この方法でよろしいかどうかもう一度答弁をちょうだいしたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 田中親雄君の再質問に対する答弁を求めます。 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君)  300t放流に対するところの暫定掘削の2~3mでございますが、やはり県とすれば流速から川幅、すべてのそういう計算の上に基づいて 300tの放流に耐えられるものという計算の上に立ってございます。ただ、そういう中で今要望等がございました、3年~4年たってまた掘削することのないようにということについては県となお再度十分に対応してみたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 田中親雄君、3回目の質問を許します。 ◆8番(田中親雄君) 8番 田中親雄でございます。 以上をもちまして一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(山崎芳朗君) 田中親雄君の一般質問を終了いたしました。 ここで暫時休憩をいたします。         午後2時25分 休憩         -----------------         午後2時41分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 山田拓男君の質問を許します。         〔18番 山田拓男君 登壇〕(拍手) ◆18番(山田拓男君) 18番 山田拓男です。 通告順に従いまして質問をさせていただきます。 市長の政治姿勢についてであります。湖北衛生センター入札中止について、7月29日の全協で17億 5,000万円何がしの総事業費が了承されておりますが、その2日あと31日に予定された指名業者への現場の説明会が突然中止になり、8月11日の入札も延期をされました。8月19日の、言うところの組合議会に4億 3,800万円、当初予算の25%増、総事業費で21億 9,500万円余りという大幅な計画変更について、市民的にも大きな疑問が出されております。 そこでお尋ねいたします。湖北衛生センター入札延期と事業費の大幅な計画変更は、なぜ行われたのか、その理由と政治姿勢を問うものであります。 2番目には、冬季オリンピックの措置について、現況と見通しについてお尋ねする次第であります。お聞きすれば、市長さんも各方面を御一緒にその誘致方に御苦労いただいたとも伝えられております。この機会に、県的規模で、国内的な規模で、また特に2つ目には財政的負担、県民の影響というものも早くも県民の間からは心配されているところであります。万が一、名古屋市のような結果になったときには大変だとも言われております。この際、オリンピック問題を尋ねるものであります。 3つ目には、リニア問題の対応と新たな施策についてであります。伝えられるところによりますと、リニアモーターカーの新実験線建設予定地を運輸省は8月7日山梨県に決定し、北海道、宮崎県を押さえて新事業費が 3,500億円とも伝えられております。 この際、市長にお尋ねしたいと思います。1つは伝えられている県市長会の決定方向などと、この運動の促進方はいかに進められるのかということが1つ。2つ目には、この予算、財源はどのようになるのか。3つ目には、既に山梨県を中心に土地の値上がり等、この諏訪地方の対策をどうするのか、リニア問題と地方自治体の位置づけのあり方等を問いたいと思います。3つであります。 5番目に、横河川のラブリバー計画施策と「草刈り」についてであります。 私は、この壇上から22年間、横河川河原をきれいにすることは岡谷市民のふるさと川であると訴えてまいりました。昨年建設事務所は、横河川河原にラブリバー計画などが訴えられて、この河原にブルドーザーなどを入れまして一定の整備がされました。本年再び河原の中には雑草が生い茂っております。朝な夕なにここを通るたびに、私は大変心を傷めている1人であります。ことしの「草刈り」はどうするのか。これは、住民参加という格好で住民にやらせようという訴えなのか。ラブリバー計画の計画進行とともに、この実態についてお尋ねする次第であります。 6つ目には、出早公園と周辺の整備についてであります。 御承知のとおり、出早を愛する西山田の関係住民の熱意によって塩嶺、出早公園がさきの県公園の 100選に選ばれました。1つは、出早公園の紅葉の古木が次々と枯れている実態であります。この原因、対策は、関係者のみならず市もそれなりに御心配をされていることも知っておりますけれども、紅葉公園の生命的施策はいかにされようとするか、商工観光課なり、農林水産課なり、関係筋での取り組みについてお尋ねする次第であります。 2つ目には、周辺の道路整備。特に、東側に流れている横河汐の風光明媚的に改修する文化的位置づけについてを、建設部にお尋ねする次第であります。 3つ目には、出早公園裏の道路が正式路線としての諸手続きと道路整備がされておりません。一体、これらの整備と上の原小学校から見る出早公園の美しさ、また出早の裏の方から見る周辺一帯、今井、上の原から見るこの周辺をどのように市としては位置づけ、これに対応されるか、この機会にお尋ねする次第であります。 7つ目には公共施設の計画的補修についてであります。御承知のように、岡谷市は市民要望にこたえて数々の立派な施設を建てられ、市民の活用に供しております。ところが、岡谷病院のこの東側のきれいなところにも黒いしみがたまっておりますし、白鷺城と言われた上の原小学校も、何年かに1度立派に塗りかえなければならないというふうなことで、また黄色や黒のしみがついている現況であります。これは、1例でございますが、こうした公共施設に対してドイツの人々ではありませんけれども、修理、塗装、部品、取っ手の取りかえ等、それこそ公的な予算をもって、あるいは市民全体で、みんなで公共施設を愛するという市民的見地も踏まえてこれらの補修計画をどうなされるのか。もちろん総務部長あたりが出て来て、毎年順次やっていますという事務的、機械的な答弁があることでしょうけれども、それはそれといたしましても、もっと何とも言えない岡谷市流の補修計画がにじみ出るように答弁をお願いしたいと思う次第でございます。 さて8番目に教育行政についてであります。 私は、15歳のときに長地中学校を出て、同僚三井君なんかと一緒にあの帝国ピストンへ入社しました。岡工の定時制に通いながら、私の青春は何とか昼間の学校へ行きたいという執念で、清陵高校や南高校の白線の通ったあの帽子がどんなにうらやましかったか、そして夜間に通うということでもって朝はカバンをふろしきに包み、夜だれも見ていないところでこの帽子をかぶって9時半ころよく横河川土手を帰った私の思い出がございます。それにいたしましても、学校に行かれないという子供がたくさんありました。再び来年の春、15歳の春を泣かしてはならないという一念であります。 毎回のようにお尋ねいたしますけれども、引き続いて長野県全体が、そしてまた第7通学区の岡谷市などでどのような数字になっているか、引き続いて県当局に向かいながら施策をしていただきたいという要望を兼ねての質問であります。 2つ目には、2学期が開始されてから約半月以上たっております。昨日は、小学校の研究授業があるということでもって、あちこちで子供が朝から非常に楽しく跳ね回っておりました。時、岡谷市の議会もお休みの日でございまして、幾人かの子供に会ってお休みはうれしいだろうと言ったら、うれしいうれしいと言って大変喜んでおりました。一体、夏休みの後、行き渡たった教育、プールで泳がせなければならないというこの学校の教育と、運動会を24日なり30日に控えた学校の先生方は大変焦っております。子供たちも大変疲れております。そのことはいい疲れと、またこれらの登校拒否等の現況がどんな実情になっておりますか、2学期の生々しい実情お聞かせいただいたら幸いかと思うのであります。 次に、林稔議員も触れられました、宮崎事件というふうなものが今日日本の退廃的文化の頂たるものとして位置づけられておりますが、ホラー映画、ビデオ等が貸し出しによって子供への影響と取り組みがどのようにされているかという実態であります。今、岡谷市にポルノ、それからホラー映画、レンタルビデオの貸し出しの店が6軒あることを私は確認しております。ビニール本というか、あるいはビデオそのものを貸し出すところが塩嶺方面に1カ所あります。教育委員会は、そのお立場上から、こういう実態を調査されたことがございますでしょうか、また、こういう実情にぜひ接していただいて、日本の退廃的な文化からもっと行き渡たった子供たちの環境づくりという点でどうお取り組みになりますでしょうか、お尋ねをする次第であります。 9番目に老人保健制度の改悪についてであります。 御承知のとおり、老人保健の無料化の問題などでいろいろな論議がされてまいりまして、1つは自己負担増による低所得者への影響という問題、それから制度の今後の見通しというような問題で、当該の民生部でしょうか、福祉部でしょうか、この機会に市民の前に明らかにして、こうした国の施策、改悪によって市民が大変な影響を受けることについて、ぜひ9月議会は明らかにすることが使命だと思いますので、明快なる御説明を願いたいと思うのであります。 10番目には農業問題についてであります。 夏の参議院選挙で争点になりました消費税、金権腐敗政治、農業問題の3点セットでその結果が自民党の指定席と言われた1人区26の全国の農村圏で自民党の当選者はわずか3人という地滑り的な大敗は、3点セットの1つである農業問題を、特にお米まで、胃袋までアメリカに預けてしまうという外国依存の、このやり方についての国民の怒り、農民の怒りでございます。私は、6月議会に親愛なる小口正男農業委員会会長にこの壇上で農業者の代表の訴えをしていただきました。小口会長の訴えにもありますように、例え小さなこの岡谷市農業でも、日本農業を守るというこのエネルギーや熱意は並み並みならぬものがあったと思います。一体市長は、このアメリカ依存の米問題についてどういう所見をお持ちなのかお尋ねする次第であります。 最後に、食品問題についてであります。 今議会に提出されている食品安全条例(仮称)の制定を求める1万 2,628人の請願について、市当局としてはこの条例制定についてどのようなお考えを持っているか。この際、この壇上から明らかにしておいていただきたいと思います。 以上、この壇上からの質問は終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、数点について私の方からお答え申し上げます。 湖北衛生センターの件については、先ほど民生部長がその経過、内容等について御報告を申し上げてあるとおりです。今日辰野町の行政区に当たるところに湖北衛生センターの建設をいたすことから、地域の環境美化の問題、それから施設機能の問題、それから建築資材等の高騰による問題等を含めて、先ほど申し上げましたような理由が主になって入札に当たっての単価の見直しが行われたものでございます。 それから冬季オリンピックの件につきましては、1つには長野県知事はもとよりのこと、開催都市として立候補の手続きを踏もうとしている長野市の塚田市長がキャップになって国内競争をクリアして、今オールジャパンと世界に向かっての競争に入ってきているわけですが、先般サンファンで行われましたIOC総会並びに理事会の折に、迎える来年の東京で行われるコンファレンスを成功させるために、この機会にIOC委員並びにそれの関係者との十分なコネクトをしておかなければならないということで、今回総力を挙げての招致活動が行われたわけですが、立候補している6都市のそれぞれの思惑は、長野県オリンピック招致委員会の国内で予測してきたものとは大変内容が違っていたという点で、一面危機感も持っておりますし、また一面攻め方についてのこれからの作戦を立てていく大事な情報が得られたものと、さように思っております。IOC委員90数名のうち欠席者を引きますれば88、9人になるわけですが、ほとんどのIOC委員との話し合いをいたすことができましたし、長野室と呼んでおりましたが、長野県がそうした外交をしていくためのルームを設けたところにも 260名を超す大勢の関係者の来訪があった。その間すべて知事、長野市長を初め私どもがその応対とそれから説得を重ねたわけですが、問題は来年行われる東京でのIOC総会が、翌年に行われるバーミンガムで決議される冬季オリンピックの行方をある程度掌握できるものと思っていますが、今までは長野を中心にして招致活動が今回まで行われてきたわけですが、近く知事は全日本の組織に招致活動を切りかえて世界の招致運動に向けて一定の指針を明らかにするということになっております。これはメンバーも含めてです。 そのときに一定の今後の招致活動の見通し、内容が明らかにされるかと思っていますが、財政的な問題等につきましては、閣議了解を得た折に新聞にも報道されておりますし、開催市である長野市長並びに長野県知事からも説明がされておりましたが、具体的には事業の必要な道路整備から始まってオリンピックに必要な施設計画等を具体的に進めていくためには、現在のところはどの市町村も行っている補助金の要領をもってこれに対応していくということであって、オリンピックだからといって特例処置はないということで進んでいっているわけです。しかし、再来年のバーミンガムで行われるオリンピック招致委員会で長野が正式に決定したときに、その施設計画をどう進めるかという点では、国の一定の考え方が改めてそこで示されることになるだろうと思っておりますが、長野県としては、またオリンピック招致委員会としては格別の財政的補助が得られるよう強い働きをいたしていかなければならないというふうに考えております。しかし、その招致活動も単なるそうした国とオリンピック開催都市間の問題だけではなくて、県民広くいろいろな形で御支援いただいてきている。しかもオリンピックがもし決定しますれば、それを具体的に実現していくために県並びに長野市がどういう形で県民に対する協力を求めてくるかは、これは今のところ定かにはなっておりません。 したがいまして、財政問題等に、また県民負担の問題等につきましては、今後の課題になろうかと思っておりますが、当面は冬季オリンピックを世界の競争の舞台で長野市がどうしても勝ってもらわなければならないという点で、国も県も地元市ももちろん挙げてこれに対して全力を傾注していくということで、今日のところはそのように私の役割としてはそうした考え方で一生懸命やっていかなければならないというふうにさように思っております。 それからリニア問題についてでありますが、先般駒ヶ根市で行われました、長野県市長会におきましても、提出議題の中で、特に伊那地方、それから諏訪圏の各市が共同で建設促進についての議題を提出して議決を得ました。それはもとより中央新幹線の建設の必要について我々はどう考えているかという点について、また国の第4次全国総合開発計画の指針としてうたわれている多極分散型国土形成のために必要不可欠な事業であるという点、また東海道新幹線のバイパスとしての輸送力を補完する大事な役割を持っているという点、それから関東圏、それから中部圏、それから近畿圏、また内陸部沿線の開発促進と産業振興等に与える効果への期待。 また、あわせては去る6月16日に開催されたリニア中央エクスプレス建設促進長野県協議会総会において、長野県はBルートをもって県民一丸となってこれに進むという決議がなされております。8月7日には実験線が山梨地区に決定されたということから、その実験線沿線上で中央新幹線予定ルートを早期に建設されるよう、予算措置等含めて建設の促進方を国に働きかけるということで議決がなされております。したがって、当時AルートBルートCルートの議論があった長野県内も今はBルート1本にして 200万人県民が一丸となってこの事業実現に向けて努力をするということで、重ねての意思が確認されておりますので、そのように努力をいたしてまいりたい、さように考えております。 また、予算、財源等につきましては、その招致活動の予算、財源の問題は、これは県知事をキャップにしてスタートを切っておりますから、今のところは各自治体の負担はそれぞれで行われている期成同盟会への負担の問題以外には出てきておりません。ただ問題は、そういう運動上の予算、財源の問題も必要ですが、リニア中央エクスプレスに関しましても、北陸新幹線の例にあるように建設ルートが決定したときには、その沿線上にある自治体の負担というものが恐らくかかってくるんではないかという点では、これからのリニア中央エクスプレスがどの会社によって、どういう資本参加の道をあけて、どういうふうにその責任分担と企業参加が行われるかが国の一定の見解として詰められたときに、そうした問題が出てくるかと思っていますが、いずれにしても、そうした問題は県の立場でも十分にとらえて、あらかじめの検討を深めていくことになるだろうというふうに私どもはそう考えております。 それから、7番の公共施設の計画的補修等につきましては、建てられている施設の中で一定の材料、資材等が逐次寿命を迎えてくるものに対する補修のあり方と、それから建てられた施設ができるだけ保守管理を速やかにやることによって美観上の問題ばかりではなくて施設の延命策として必要な手だてをしていかなければいけないもの、こうしたものについては前者の場合には改築計画等との見直しの問題、構造上の老朽化はこれはもはや施設によっては根本的な対応を考えなければいけないという点で、これは別になりますが、しかし、建てられたばかりのそうした施設が、わずかな手加えがなされなかったために施設の寿命を短くしてしまうようなことがあってはならないという点では、きめ細かな対応をいたしてまいりたいという点で、この庁舎も文化会館も図書館も学校もそうですし、そうした施設についてはかけがえのない市民の御協力によってつくられたものでありますから、これらについては十分維持管理の面での点検等行うと同時に、その補修には十分意を配してまいりたい、さように考えております。 それから農業問題のところで御質問いただきました、食糧問題からお答え申し上げますと、議会の経済委員会等の議論の折にもお答え申し上げておりますが、米等に始まる主食に関しては、私は国内農業を守るという立場でやっぱり闘うべきだというふうに思っております。同時に、米だけあれば日本人は生きていかれるわけではありませんから、将来の我が国の国民がいかなる景気変動や他の政治情勢によって国民が飢えるようなことを涵養していくような施策であってはならないという点では、国内の食糧自給に関する施策は努めてこれが優先されていくべきだというふうに思っております。それは、外国とのいろいろな問題もありますが、譲歩するにしても妥協するにしても国民の食に関する確保という点では、国民が安心した生活ができるという裏づけをきちんとつくりあげていく。その面で外交上の問題、それから国内農業の育成の問題というものが調整を図られていかなければならないという点で、一概に豆腐を切ったようなお答えができなくていけないんですけれども、しかしそうした非常に複雑な背景を持っている大事な問題でありながらも、国民の食糧確保という点での姿勢はやはり地方自治体としてはしっかり持って臨むべきであろうというふうに、これは市長の立場ではそう考えております。 それから、条例制定に関する御質問をいただきました。基本的には、私は日本の食管制度に基づくそれぞれの法律、それからそれぞれの監督官庁等がその国民の不安を抱いている課題について積極的な対応をしていく、その法に基づいて、そうしたものが整備されていくことが我が国にとっては法を遵守する姿勢としては、この基本をなすものだと思っております。しかし、その法に外れる部分、もしくは法が補完できない部分があるとすれば、そうした問題の提議を行いながら、またそうしたものを自主的にどう規制をしていくかという点については検討をいたすべき余地はあるだろうというふうに考えるわけです。しかし、内容については1つ1つの問題がそれぞれ我が国が今法規制をしている問題とどう整合され、またそれが私的な感情ではなくて国民を守るという立場でどう整備されていくことが望ましいかについてはいろいろの議論があることでありますし、慎重な対応をしなければいけないという点では、あながち条例制定を行うというお答えをいたすわけにはいきませんが、しかしそれの意思全くなしとして、この問題を今の段階でお答え申し上げるべきものではない。そのように考えています。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 最初に、横河川のラブリー計画の策定と草刈りの問題で御質問いただいたものですからお答え申し上げたいと思いますが、昨年は中小河川改修事業というような形の中で、流木や除草の対応やら、それから堆積土の排除だとか、それから暫定流水路の設置だとかというような、こんな事業の中で除草対応というものはされたわけでございます。 それで、本年につきましては、引き続いて部分的ではございますが小井川の水源付近を中心といたしまして、床止め工等の工事等がされてまいるという計画でございます。 そこで、草刈りでございますが、やはり今後の基本的な方向といたしますれば、住民の手でできる範囲のやっぱり除草だとか、そういうものに対応する中で、今国が新しい制度として打ち出されたところのラブリバー制度にのっとった対応をしていただきたいというのが1点でございます。なおまた、河川管理者としてやるべき整備事業というのがあるわけでございますが、そういう面との2面性だろうと思っています。 そこで現在のところラブリバー計画につきましては、庁内的、また区等を含める中での基本計画策定の最中でございます。したがいまして、今年度の除草については県の事業として現在河口から国道20号までの間の除草対策をしております。それから上流に向かいましては、先ほどお答え申し上げましたような、工事の中でどの部分ができて、あとは除草だけの部分が出てまいりますが、これについては引き続いて県に要請をしてまいりたいと思っています。 それから6番の出早公園と周辺の整備で、内容的には3つの御質問をいただいているわけですが、最初横河汐についてお答え申し上げたいと思いますが、現場調査もさせていただきました。現況の自然石の護岸も一部老朽化もしておりますし、それから部分的には道路への溢水もしております。したがいまして、農業用水でもありますから、農業用水のいわゆる落水期と申しますか、そんな現状を踏まえる中で暫定的、応急的な対応をやっぱりしていかなくてはいけないだろうと考えております。 それから、基本的な横河汐に対する改修でございますが、これは農業用水でもあり、防火用水でもあり、また先ほど議員さんからも御指摘のように出早というすばらしい公園の周辺環境という面と水辺という面もあるんですから、十分に検討を深めてまいらなくてはいけないだろうと思っております。 次に、御指摘の正式道路になっていない、整備をしなさいという御質問でございますが、この路線は長地 286号線でございます。出早公園から与次林の橋まで約 500mでございますが、全く公図と違っております。これには長い経過がございまして、昭和39年時点で分筆をいたしたわけですが、形状等、また原図とも違いもあるものですから、区からも強い陳情を受けております。したがって、今後区及び神社庁、地権者等を含める中で市としてこの処理に取り組んでまいりたいと思っております。 それから3番目の汐と同時に横河汐、道路でございますが、これにつきましては中村との分岐点から上部につきましては改良が済んでいますから、その先線については国道20号バイパスだとか、区画整理事業だとか、そういう面との整合も必要だろうと思っております。したがって、御指摘の先線の拡幅についての固定したルートについての計画は今後詰めをしてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 6番目の出早公園の紅葉にかかわる御質問でございますけれども、お答えをさせていただきます。 紅葉の大木が枯れる件につきましては、私どもも大変心配をし、また残念に思っているところでございまして、愛楓会の皆さん方、また信大の先生方からも見ていただいた経過もございます。3年前には市の農林水産課、また地方事務所の林務課、県の林業総合センター等から虫の専門家、あるいは地質の専門家等チームをつくりましての調査等を行った経過もございますけれども、根本的な原因につきましては究明ができずにきているような現状でございます。出早公園は何といっても紅葉が主体でございますので、愛楓会の皆さん方と草刈りだとか、それから肥料を与えるだとか、また補植をするなど努力をしているところでございますので、なお一層意を注いでまいりたいと思いますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 教育行政について御質問いただきました3点についてお答えをいたしたいと思います。 「15の春を泣かせない」ためにということでございまして、ことしも7月25日に諏訪地区教育7団体連絡協議会で現状の検討をいたしました。その結果、平成元年度の中学卒業生総数は 3,531名、第7通学区でございます。去年は 3,553名でございましたから、ごくわずか減っているだけでございます。全県的に若干の減少の方向かと思います。第7通学区における受験者総数は 3,531名のうち就職その他を抜かなければなりませんけれども、そのほかに調整区から例年大体 159名から 160名くらい来ておりますし、それから過年度卒業生がことしの場合には17名あるそうでございまして、それを合わせますと 3,707名になります。そこで、先ほど申し上げました就職、あるいは特殊学校、定時制、県外等を約164 名を抜きますと 3,543名がことしの受験者になりはしないか、こういふうに推定されます。 そこで、昨年度の定員を見ますと、公立学校 3,190名、私立学校が 360名でございますから、 3,550名になりまして、ことしより7名定員が多いことになります。したがって、公立学校としては前年度と大体同じ定員にしてほしいということが要点になるかと思います。特に、私立学校が 360名定員でとってくださっておりますが、これは不確定な数でございまして、場合によれば 300名を割るかもしれないということもございまして、そうなりますと、どうしても昨年度の定員を県立高校では維持をしてもらわなければならないという結論になりました。したがいまして、10月の初旬に県へ陳情をする予定で、PTAでは今署名運動を展開しておるところでございます。このようにして、何とか「15の春を泣かせない」方策に進みたいものだ、こういうふうに思っております。 それから、2番目の二学期開始後の行き渡る教育行政と登校拒否等の現況についてでございますが、ことしは夏休みも比較的問題がなく見事に子供たちが生活してくれまして二学期に入っております。運動会等で今小学校では懸命な努力をしておりますし、中学も部活に花が咲いております。3年生はいよいよ進路に向かって態度を決めなければならないところになっておりますが、登校拒否の状況でございます。 先ほど林議員にも申し上げましたが、小学校では登校拒否1名、登校をときどき渋っている子が3名ございます。中学校では2年生に8名、3年生に6名ということで、14名登校拒否がございます。中学の2年、3年になりまして登校拒否が多くなるということが特徴でございまして、これは大変問題になることかと思っております。そのほか、中学校で渋っている子が4名ございます。なお、二学期になりまして今まで渋っていた子供で快方に向かった子供が小学校に1名、中学校に2名ありまして、これは、ありがたいことだと思っております。 この登校拒否児は、子供自体も大変な苦しみをしているわけでございますし、また御家庭の御父兄の皆さんもなかなか外へ話すこともできず苦しんでおられるか、こういうふうに思うわけでありますが、この登校拒否児のうち8名の皆さんは相談室へまいりまして相談をしております。その原因は、やはり複雑に絡み合っておりますけれども、特徴的に申し上げますと社会性の未発達、要するに、主体性に欠けまして自分で自分の生き方を確立できないで迷っているという子供が多いわけでございます。それが中学校で7名。家庭環境がどうも影響しているのではないかと思う子が3人。学業不振3名というようなことにおよそなっております。いずれにいたしましても、この子供たちは個別指導が必要でありますから、相談室が懸命にかかわっておるところでありますし、御父兄の情緒不安定、御父兄もなっているわけでありますから、家庭の安定ということも特に期しまして、父母の会を近々開くことになり、何名か賛成者を得ておるような状況でございます。 次に、ホラー映画、ホラービデオの貸し出し等にかかわることでございます。 この環境整備につきましては、教育委員会、大変社会教育課が中心になりまして、気を使っていることでございまして、愛護委員を中心にしばしば巡回をして調査をしております。自動販売機の不良図書の問題、あるいは自動販売機で不良ビデオの販売をしているところ、それから書店等の店頭に不良図書がどのように並んでいるかというような問題、さらに深夜における酒類の販売の問題等、常々巡視をしてそして業者にも協力を要請をしているところでございます。そういうことで、8月の環境実態調査でこのホラービデオを販売している店が5軒、それから自動販売機で売っているうちが1軒、合わせて6軒ございました。議員さんがおっしゃるとおりかと思うわけでございます。 このホラービデオでありますが、大変なものでございまして、私のように年をとったものでも、これを見ればまさに恐怖、戦慄を覚えまして、気がおかしくなるんではないかな、こういうふうに思われる状況でございます。血が流れ、人をナタで断ち切るというような状況が出てまいるものでございまして、こういうものを若い子供たちが1人でじっと見ているというときに、どういう影響が起こるかということは、申すまでもないことだろうと思います。 市内のこれらのレンタル店等で聞いたところによりますと、自主的にこれを引き上げた店もございます。しかし、多い店には 300~ 400本のホラービデオがあるそうでございます。なお、オカルトビデオやいろいろなSFビデオ等とのかかわりが非常に微妙でございまして、中にちょっと出てくるというようなのもあるようでございまして、なかなか判定は難しいんでありますが、良心的な店では会員証を出して、そして年齢、生年月日等をチェックして貸しているというふうな努力をしてくださっているところもあるようでございます。 いずれにいたしましても、市内の中高生では余り借りていくものはないということをお聞きしてほっとしておりますけれども、先ほど申し上げますように間に入っているものもあるわけでございますので、これは引き続き巡回して店に御協力をいただくというふうに考えております。なお、国においても、それから県においても、県内では大体 300店ぐらいこれを売っているところがあるそうでございますが、自粛方を要請をしているわけでございまして、私たちも同じ線で進みたい、こういうふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 9番の老人保健制度改悪についてという中で、自己負担増による低所得者への影響、また制度の見直しを明確に説明せよという御質問ですけれども、御承知かと思いますが、平成2年度に向けて国保制度及び老人保健制度の見直しが現在国の方で行われておりまして、この秋から国保基本問題特別委員会の小委員会等で本格的な審議に入る模様でございます。 内容的には、低所得者対策の問題だとか、老健拠出金の問題、あるいは国の負担割合の問題などなど、さまざまな角度から検討がされる模様でありまして、現段階ではどのような形でまとまっていくか詳細が明らかでありませんので御了承いただきたい、こんなふうに思います。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田拓男君、2回目の質問を許します。 ◆18番(山田拓男君) 18番 山田です。 まず最初の、湖北衛生センターの入札問題について、先ほど部長が答弁したとおりですというけれども、幾らでも計画変更というのはあるんです。事務的、行政的に必要ということはあるんですけれど、今度の場合には不自然ではないですかということを私は言っているんです。なぜならば、7月29日の全協で報告され了承された2日後の31日の現場説明が突如として中止になるあたりのところは、なぜこんなことが起こったのでしょうかと。これは、市民的に非常に疑問があるんです。これは、全体とすれば湖北衛生センターの組合議会が了承していることですから、それはそれで議を経ていますからあれですけれど、しかし、岡谷市民の中にも、どうして2日後にそんな措置をやらなければならないのか。私、よく聞こえませんでしたけれども、先ほどの民生部長の答弁の中で何とかがどうなって、かんとかがこうなってという事情説明を聞いているんではないんですよ。やろうではないかということで3市町の組合が計画を立てて、そして理事者が議会へ提案した。それが2日後に突然中止になって延期されるなんてことは、ちょっと岡谷市や岡谷の関係筋では今までなかったことですからね。 これはあれですか、もっと深く言えば、事務当局がいろいろとあれしたり、これしたりしてみたら必要だったけれども、理事者なり組合長との詰めをする時間がなかったというんですか。全協は全協でやったけれども。だからそういうふうな中身について政治責任を問うているんです、私は。事務屋さんの事情説明を聞いているんではないんです。何が原因かということを。これを1つお願いをしたいと思うんですね。 オリンピック問題についても、名古屋市のようになったんでは私も困るなという気持ちと、世界中を御苦労いただく市長さんのお費用はオリンピックだか、スケート連盟から出ていることでしょうけれども、実際は財政的なことは今何とも言えないけれども、問題はぜひ長野に来てもらいたいということを願ってやっているんだということが結論のようですけれど、その程度で私も受けとめていいのかどうか。長野の駅に行きましても非常に混雑していてタクシー拾うにも大変ですけれど、これで大きく費用をかければ大変なことだなという。ただ長野市ということだけではなくて県民にも大きく負担がくるだろうという心配をするのは、私の愚問でしょうか。お答えを願いたいと思います。 3つ目には、リニアの問題はそれぞれ方向づけが出ておりますけれども、もう1つだけ。2番の点で答えられていると思いますけれども、山梨県では土地の値上がりと農業放棄という問題が現実にもう騒がれておりますが、この地方のいろいろな諸計画との関係でリニア問題と地方自治体の位置づけはどうあるべきかという点を1つお尋ねしたいと思うんです、再度。 それから、横河川河原の草刈りですけれども、国道20号線までは刈ったとか、やったとか言われますけれども、今岡谷市民が国道を通ったときに下さ上さ見たときに、えらい草が生えているもんだなという、ここをきれいにしたり、それこそ1句よみたい大橋の橋の上の欄干の上と下を見てください。この川を中心点を刈らなくて横河川河原を整備したなんて言えないんですけれども、要望主体にとどまっている程度では、本当にメッカ横河川河原の清掃にはならないと思いますのでお願いいたします。 基本的には6番は了承いたします。 7番は、ただ美観ということだけではなくて、ぜひやりたいということですから、今後の予算や庁内的にもひとつ意欲的にこういう点をやっていただきたい。ただお役所に向かって我々がものを言うというのでなしに、私たちも公共施設を大切にするという、そういう市民の運動と相まって公共施設への予算措置をして、ぜひ美観、保守、長持ちさせるというような点を位置づけていただきたいと思います。 それから、教育長先生のお答えはまことに実情になっているわけですけれども、このビデオの問題で、ぜひ教育委員会も愛護委員やその他を通してそれなりにやっていますけれども、岡谷市の教育委員会でこの2年間にミニ集会というふうなもの、それからそれなりに担当の職員の方を入れて踏ん張ってきた、あるいは教育相談室というものは地道に成果が上がっているということなんですね。私は、これは高く評価したいと思うんです。それから、教育長自身が本当にこの先頭に立っているということも評価したいと思うんです。そういう中で、岡谷市だけでなくて日本的文化の退廃というものが大きな国民的課題になっているんです。そういう上で、今実情は一応調査されておりますから、私もそれを了としたいと思いますけれども、私たち親としても議員としても、あるいは例えば担当委員会なら社会委員会なり、総務委員会なり、口だけではなくて実際このビデオを見て、実際どうなのかというようなことも教育委員会なども先頭になっていただいて、こういうものを言論出版の自由というふうな観点もありますから、しかし、子供をこういう悪から守るという社会悪との戦いもあるわけですから、ひとつ大きな市民運動を起こすことを私は提起して、その先頭に教育委員会もぜひ立っていただきたい。こういう要望を申し上げたいと思うんです。 それで、老人保健制度で民生部長が立ったけれども、このメッカである福祉部長さんはお隠れになっていいでしょうか。たまにはひとつ御答弁を願いたいと思います。 農業問題については、それなりにやって、いずれにしても日本の食糧の中心である米問題が外国依存というようなことはまずいという国民感情や実情がありますから、この点についても引き続いて運動発展をするために市長も先頭に立ってもらいたい。 それからちょっと答弁が食品問題についてのときに、食管制度云々というようなことから入っていったから、農業問題言っているかなと思ったら、どうも今の食品の安全条例のことだと思いますので、国の法律を守るという立場でやるけれども、条例は今好ましくないみたいなことだから、この点でのお答えということでいいわけですね。このお答えは。10番の食品問題で。この点、ちょっと不明確ですからもう一回やっていただければ幸いかと思いますが、以上です。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 一番最初の湖北衛生センターの件ですが、現説は2日後のというのは中止にはしておりません。現説は行われております。その後予算の総工費の変更になったことによって再度現説をやってます。進め方はそういう手順になってきているわけです。 それから予算が大きく変わってきている内容というのは、当初県の指導で湖北衛生センターの施設計画を進めていく上に、大体の予算の概要としてはこのくらいのもので県内の平均値でいけば、こういうふうに行われているということで、行政指導を受けたものをもとにして当初予算にお願いをし、それで詳細設計の議決を経て詳細設計をやったときの数字との差異が出てきているわけですね。そういう意味から、当時の指導されている価格では、県の方で指導している価格というのは、県内で行われた同様施設をダンピングしたものもダンピングされないものも一緒にして、足して割ったような数字に、指導としては私どもはなっているのではないかということで、湖北衛生施設組合議会の予算に関する全員協議会の協議をいただいた折にも、予算的には極めて無理があるのではないかという心配があるということは申し添えて、後刻詳細見積もりが行われたところで一定の考え方をまたお願いを申し上げることになるかもしれないということで、議会にはその旨お話を申し上げてきました。 心配されたとおり、先ほど部長が申し上げましたように、臭気の問題、環境の問題、維持管理の問題等で面積がふえたという部分、それからあわせては環境上の問題として、それぞれ地元から要請を受けている課題にこたえていくために、それらのものを最終調整しましたところが、議会の議決を得ている総体予算の中ではとても収まるものではないということで、不落になって議論が重なってはならないということから、実質国の示している単価基準によって積算したものをもとにして再度修正された内容、修正というよりもつけ加えた内容等含めて、議会に再度お願いを申し上げて、その議決を経て改めて現説、入札をいたしたものでございます。 それから、オリンピックの財政負担の問題等につきましては、私どもが今行い得るスケート連盟の会長としての立場というのは、御承知のとおり競技団体としての役割としてオリンピック招致に全力を傾けていくということでありますから、単に計画されている、単にオリンピックが長野にくればいいだけではありませんから、それぞれの冬季5団体は地元の選手が長野にもし決まったときに、その大会に出場できるだけの選手育成強化をしていかなければいけないという点と、それからスポーツ施設の建設について技術的なアドバイザーであると同時に、それぞれ行われてきた大会のノウハウをその中に資料提供していくという部分では、その役割はもとよりついてまいります。ただ、金の負担の問題まで競技団体がしょわされる問題ではないと思っております。1つはその立場です。 2つ目は、長野県市長会としても冬季オリンピック招致に対して協力をしていくという決議がなされておりますから、市長会の立場になってまいりますれば、競技会の立場とはまた別に、もし決定しますれば行われる冬季オリンピックが県民負担に過重にならないよう国に対しては、できるだけの負担軽減に向かって助成措置を厚くしてもらいたいという立場で強い運動をいたしております。 またもう一つは、長野市、山ノ内町、白馬村の会場地だけがオリンピックの会場ではありませんから、宿泊、また事前の協議、いろいろな関係者がそれぞれの地域に点在することになりますから、県内の幹線交通網の整備は、その開催都市に限るものではないという立場から、リニア新幹線の早期実現の問題も、それから空港整備計画の問題、またそれぞれの開催都市にかかわるアクセス道路の問題、またそれを支援していくためには宿泊客は全部長野市と山ノ内町と白馬村に泊まるわけではありませんから、県内にそうした環境整備の面ではそれぞれの都市に要望にこたえて、できるだけの手だてをしていかなければ、どうも大会場だけきれいにしても他の県内に外国人が滞在もしくは流れたときに、表と裏の姿を見せていくようなことは長野県にとって好ましくないという点で、県政に対しても強い要望を申し上げていくべきであるという立場で、市長会としては一定の考え方を詰めております。 それから、リニア新幹線の問題についてでありますが、山梨県と東京との実験線が具体的になりますれば、時間距離としては恐らく20分前後の距離になるでありましょうから、その思惑は東京都下的、都内的な地域的機能分散を期待できるではないかという思惑がかなり強く山梨県では働いているようです。そうしたものが土地利用に対しても、また、そうした交通の利便性は地域に対して新しい投資意欲と新しい地域的な役割に対する期待というものが強くなってきておりますから、当然、甲府市を初めとする山梨県では、一定の今後の甲府市のあり方、山梨県の果たすべき役割について大きな見直しと検討がなされるだろうと思っておりますが、それは単に甲府市の問題にとどまることなく、もしBルートという選択が明るいものになってまいりますれば、私たちの町にとっても重大な地域変化を起こすということをあらかじめ想像しながら、きてからの泥縄では既に土地は上がってしまう。それから、投機的な思惑は私たちが想像する以上に激しく動いていくという点で、備えがきちんとなければならないという点では、第2次総合計画の問題等含めて岡谷市の、また諏訪圏域の対応は地方自治がそうした外資、圏域の外からくる資本、それからあくまでも事業というよりも産業界ベースによって撹乱されてはならないという点では、今までこの地域が守り、そしてそれを大切にしてきたものが失われないように、十分のコミュニケーションを図っておく必要があるというふうに、強くその危機感を私も持っております。そういう意味では、諏訪圏の理事者会、また大きくは長野県にとっても新幹線招致の運動と同時に、その備えに対する一定の考え方というものも、しっかり住民コンセンサスを得ておかなければならないという点では、同時にそうした失う部分に対する防衛処置というものも真剣に考えてなければいけない、さように考えております。 それから、10番の食品問題につきましては、食管制度の問題と、それから食品衛生法の問題と絡めた考え方としては先ほど申し上げたようにとらえているということで御理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) 5番目の除草対応についてでございますが、国道20号線から大橋まで何とか県で実現できるべく強い要請をしてまいりたいということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。 ◎福祉部長(武井政次郎君) 老人保健制度につきまして、先ほど民生部長の方から制度に触れましての答弁を申し上げたわけでございますが、福祉の方としての面で申しますと、先ほど民生部長も申し上げましたように、老人保健審議会でもまだ審議中というようなことでございますが、主なテーマとしましては自己負担の問題、それから費用負担の面では拠出金の問題、それから病名に基づきます定額払いというようなことが、主要なテーマになっているというふうに聞いておりますが、今後国のレベルにおきましての審議ということでございますので、詳細はまだわかっておりません。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田拓男君、3回目の質問を許します。 ◆18番(山田拓男君) 18番 山田です。 ちょっと市長さんね、オリンピックで御苦労いただいているようですけれども、この費用は岡谷市の費用で行ったんではないですね。 その上でまた御苦労していただいているようで、またそれぞれ頑張っていただきたいと思うんですが、さて衛生センターの問題ですがね。日程的にちょっと部長にお尋ねしますがね、29日の全協で31日の現場説明は行われたという市長の答弁ですけれども、新聞やその他では偶然中止になったという見出しが出ているんです。それで、県の指導が行われたというんだけれども、29日の全協の後行われたのか、前に行われたのか、いつどうなったのか。この日程的時間経過を明快にしていただかないと、私の言っている質問がはぐれちゃうんです。はぐれないようにひとつお願いしたいと思うんです。事務的、行政的に誤りがあったというだけではないんです。市民的に25%の増額が、全協にかけられた後に一体どういうことかという疑問が出ているんですよ。部長も含めて答弁してください。 それからもう一つ、建設部長さん。苦しい答弁していますけれどもね。県にこれからこんなことを頼まなければ、横河川河原の草刈ってもらえないの。1級河川管理者は県でしょう。もっと堂々とやらなければだめだと思うんですが、市長さんもいかがですか。ラブリバーなんて新しい言葉いうもので、何事が起こるかと思っていたところが、ただブルドーザーでならして石ごろごろの中で市民が刈れったってカマなんかみんな刃が欠けちゃうですよ。これが1年たった日本を愛する、長野県を愛する岡谷の1級河川横河川河原の実態なんて、ほとんどいただけないから、お答えいただきたいと思うんです。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 今のお話の全協の後に現説をしたという話は今市長の方から答弁いたしました。これは、新聞にどんな形で出たかですけれども、組合の本会議の方で確か片倉万吉議員さんからその御質問をいただいたときに、こちらの方のちょっと受けとめ方が入札を中止したということと、あるいは間違えて片倉議員さんの方でそれは現説を中止したんではないかという御質問が、そのまま修正されなんだというふうに思うんです。これは、今市長答弁ありましたように、現説は行いました。私もその現説に立ち会っておりますから、それでその後補正予算をお願いして、そして新たにまた現説したわけですけれども、前の既決予算の中で設計された内容で現説をしたわけです。それで、その後市長の答弁にありましたように一定の経過を経て補正予算をお願いし、そして翌日現説を改めてしたと、新しい補正をされた予算で現説したわけです。これは、県の指導をいただく中で、それが前の現説は一応破棄とはいいませんですけれども、一たん白紙に戻して新しい現説をしなさいという指導もありまして、当然それはしなければいけないということで、組合議会を19日にいたしまして、それから21日に現説をした、こういうことで、そして9月5日に入札をした、こういう経過でございますのでよろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) 管理は県でございます。したがいまして、県としてはやってくれることはやっていただくんですが、ただ時期の問題等で枯れてしまってからやるよりは今の段階で早いところやってもらいたい、そういう問題でお願いをしてまいりたいと思います。 ◆18番(山田拓男君) 18番 山田ですけれど。 ○議長(片倉久三君) 3回目終わっています。 ◆18番(山田拓男君) まだちょっと時間があるからぜひお願いします。 ○議長(片倉久三君) ちょっと待ってください。 ◆18番(山田拓男君) ちょっとこれ重大な問題です。議事進行。 ○議長(片倉久三君) 答弁が違っているんですか。 ◆18番(山田拓男君) これ重大な問題だから、議事進行上の、どういう格好でもひとつ発言をさせてください。これね、岡谷の議事録でお笑いになるんですよ。議長いいですか。発言していいですか。私にさせないなら、そっちの方でもう一回明快にしてください。29日に全協をやって、県の指導があって、31日の現説は中止して、8月21日現説をやって9月5日入札したなんて、そんな茶番劇のような紙芝居がありますか。だから市民から疑問が出るんですよ。現場説明をして、それは前のだから修正したなんて、そんなことが通りますか。議長は、このまま私の発言を終わりにするんですか。まだ時間5分あるんですよ。わかるようにしてみてください。市長さん。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 実施設計が積み上がった日が8月9日なんです。前の国に上げた整備計画書、これが補助金を申請したときなんですけれども、それに基づいて16億円何がしという予算を組んだわけです。それで、設計をお願いしていったわけですけれども、それで実施設計ができ上がったのが実際今申し上げましたように8月9日なんですけれど、その前の予算で一応この工事はできるという、これは見通しの甘さと指摘されればそれまでかもしれませんけれども、そういう形でできる見通しで現説をしてきたわけです。それで8月9日に実施設計ができた内容を見ますと、先ほど市長答弁がありましたように、これはちょっと単価だとか、いろいろな問題からいってこの額では落札の見通しがないということで、急遽全協をお願いして、そして入札を取りやめて全協をお願いして補正予算の了承を得、そしてその後補正予算をいたしまして、そして現説をして入札に付した。こういう手順でいいはずでございますけれども。 ○議長(片倉久三君) このまま暫時休憩いたします。         午後4時00分 休憩         -----------------         午後4時38分 再開
    ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 大変貴重な時間をいただきましてありがとうございました。整理してお答えをさせていただきます。 既決予算は、国に上げていく整備計画を申請する段階で、県内の落札状況等を踏まえた県の指導がございましたので、そうした内容で予算を盛ったわけでございます。7月29日に組合の全協を開いていただきまして、詳細設計、これは地元要望を十分取り入れるということで臭気だとか、環境等の問題を十分取り入れていくということで説明を申し上げ了承をいただきました。7月31日に現場説明を行ったわけでございます。8月9日に積算書が提出されまして、見ますと予算額が積算額を大幅に下回っておりまして、とても執行は無理だという判断をしたわけでございます。8月10日に組合の理事者会を開きまして入札を中止し補正予算を組むことを決定いたしたわけでございます。8月11日に予定した入札を、したがって中止いたしました。8月19日に組合の全員協議会と議会をお願いいたしまして、内容説明を申し上げ補正予算を議決いただきました。8月21日にそれに基づきまして現説を行いまして、9日5日に入札を執行いたしました。なお、今後の予定は9日14日に組合議会で契約議決をお願いする予定になっておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君の一般質問を終了いたします。 小沢竜美君の質問を許します。 小沢竜美君。         〔27番 小沢竜美君 登壇〕(拍手) ◆27番(小沢竜美君) 27番 小沢です。 いろいろな事情でできるだけ進行が求められるようでありますから、簡単にお伺いをいたします。 最初に市長の政治観という余り使わない言葉ですけれども、お伺いをいたしたいと思います。先ほどの答弁の中で、市長さんは明確に市民が主権者だというふうに言われまして、同感でありますし、そういう立場を堅持されますように望みたいと思います。その立場で、先ほども山田議員から発言がありましたけれども、去る7月の参議院選挙、これは日本の政治史上、特記すべきというふうに表現をしてもいい選挙になりました。長い間、自民党はやろうと思えば衆参両院で自分たちの考え方を数の力で押し通すことができたわけでありますけれども、これが覆りました。しかも、3年後の参議院選挙ではこの状況を克服することは困難でありますから、長期にわたってこういう状況が日本の政治の中で続く。首相と予算だけは衆議院の発議が先行しますけれども、一たび法案が対決法案と呼ばれるようになれば、その法案の成立の可能性はほとんどないという状況がこれから続くわけであります。 こういう極めて今日までの衆参両院の状況から見れば異常な事態が生まれましたのは、消費税、リクルート、そして米と言われる、いわゆる3点セットだというふうに言われてますけれども、市長さんは一体参議院のああいう結果をもたらした国民の意思が那辺にあるかという点についてお考えを伺いしたいわけであります。 同時に、もし3点セットが、とりわけ消費税、あるいはリクルートがああいう事態を招いたとすれば、先ほど市民が主権者だというふうに言われたことを申し上げたわけですけれども、岡谷市民のこの選挙に関する意思表明も御存じのような結果であります。市長さんは消費税を肯定する立場を、基本的にはとられてきたわけでありますけれども、そういう立場、あるいはそういう立場に基づいて 100%市の行政における市民との関係で消費税転嫁を行ってきた、こういう事態をどうお考えかお伺いをしたい。私は、やはり消費税に対する相当思い切った市長さん自身の発想転換をすべきだというふうに思うんですけれども、お伺いをしたいと思います。 関連して全国市長会で消費税の見直しを決議をいたしました。見直し論は主として自民党周辺から大きな声で流れているわけでありますけれども、市長会は見直すというふうに言っていますが、何を見直すということを主眼にしているのかお伺いをしたいと思います。 それから、湯殿山について大変入り組んだ質疑だなというふうに感じていまして、例えば林稔議員のときの答弁と宮崎議員のときの答弁とは若干ニュアンスが違うんではないかというふうに感じましたので、もう一度明確にお伺いしたいと思いますが、あの会社が持ち込んだレジャーセンター、プラス舟券売り場、この問題については完全に消滅をしたというふうに受けとめていいかどうか、これは簡単にお答えいただけるわけですが、お伺いしたい。 それから、レジャーセンターのときには、お話のようにまだ計画も持ち込まれない、もちろん規模もわからない、そういう時点でとにもかくにも今井区の方へ検討方を依頼をされました。今度のお話も現時点では相当有望だと考えられるXについて話し合いが進められているということでありますけれども、レジャーセンターの場合にはいち早く今井にまず態度決定を求めたにもかかわらず、今回の問題では今井区には何の対応もしないまま市長さん対某組織との間で話を進める。この変化の理由は、どこにあるのかお伺いしたい。 それから、この土地の取得のときに議会に在席しませんでしたので、当時の議会の論議があるのかなとは思っているんですけれども、公共に転用することは絶対にないというふうにさきの議会で断言と言っていい語調でお話がありました。私は、公共転用も含めて地域発展に役立つものに使っていくべきだという立場をとっているわけですけれども、公共転用はないと断言された根拠は何かお伺いをしたいと思います。 次に、開発計画の進行についてでありますが、昨日、開発に関する対策委員会の委員長さん、バイパス対策委員会の委員長さんからの委員会の今日までの経過報告をお伺いをしました。バイパスは、私自身も委員なものですから、違和感はございませんでしたけれども、開発の方の羽吹委員長さんの報告は、率直に言って大変認識の隔たりがあったんだなということを痛感をいたしました。この委員会が発足するときに、委員会設置の是非をめぐりまして、極めて重要な問題だから委員会だけで先行していくということが大変心配だと。全議会との調整、各常任委員会との調整も図ってほしいということで基本的に了解をされていると思うのでありますが、1例を申し上げますと、対策委員会の論議に基づいて、もちろんその背景には関係住民の賛否の態度という問題もあるようでありますが、議会対理事者という関係でいえば対策委員会の論議決定だけで都市計画路線の予定が変更されて、これに基づいてこの都市計画路線を確定するために住民の同意を得る話し合いが直接地元へ赴いて行われているということであります。都市計画路線の変更、特に公園というふうな場所における路線の設定という問題は、将来の公園計画に重要な位置を占めるものの1つだと私は思うんですけれども、そういう問題について10名の対策委員以外、実際には発言権がなくて都市計画路線の変更が決定されて地元へ入っていく。 これは1例でありますが、こういう形で対策委員会の論議を経て一致したところに基づいて開発諸計画の具体化が進んでいくとしたら、この委員会設置の当初に憂慮したことが実際の問題として我々の前にあらわれてくるということになるわけであります。その辺について基本的にどうお考えかお伺いをしたい。私は、議会の議員は全能を挙げて市政発展に尽くすという立場を誓ってるわけでありますから、どんなに多忙でも一定の対策委員会の意見が出て実行に移さなければいかん問題だという場合には、全協なり、しかるべき会議を開いて全議会の了解のもとに、あるいは全議会の英知を含めて実践に移っていくという立場をとっていただきたいんですけれども、お伺いをいたしたいと思います。 それから財産の取得についてでありますが、御承知のように自治法並びに自治法に基づいて市条例は財産の所得について金額、あるいは面積に関して一定以上のものを取得する、あるいは手放す場合には議会の正式議決が必要だとされて、岡谷市も今日まで一般会計における諸問題は処理をしてまいりました。こういう規定がなぜあるのか、どう考えているかお伺いをしたいと思います。 関連して一山カの取得が行われるということになりました。これは、林さんの御理解もあって、同時に議会内からも積極的な推進の御意見もあって、反対というふうな声は議会内でも上がっていなかったと思いますから大変いいことだし、私も岡谷市の過去の歴史を将来に残していくという点で賛成であります。しかし、取得の問題ということになりますと、あれだけの金額のものを本会議はもちろん、全協でも全く論議なしに、総務委員会には報告があったようでありますが、取得をしていくということは、精神的な問題として、先ほど申し上げました、一定金額以上の財産取得に対しては議決が必要だという立場から見ると、甚だしくやはり問題があるのではないだろうかという点が1点であります。 それから時間の関係がありますから、理由は申し上げませんけれども、開発公社で買うというふうなことが、開発公社の当初計画には、今度拝見しましたら、年の初めから入っていたようでありますけれども、そこで購入、取得をするよりも一般会計で行う、この資産の将来の活用の方向、おおむね考えられる方向から見ても、一般会計で取得されるべきではないか。もし単年度で不可能ならしかるべき方法を講じて行うことができなかったのかお伺いをしたい。視点は、やはり2億円を超す財産を取得するというようなときに、議会の正式な同意なしに開発公社という大変言葉は失礼ですけれども、とりようによっては隠れみのになり得るところで取得をしていくということは問題があるというふうに思いますので、お伺いしたいと思います。 それから、保育の問題については病院、その他の皆さんにいろいろお教えをいただきました。岡谷市の保育全体について論議をしたいと思ったんですけれど、時間がありませんので、さきの議会で片倉議員が問題を提起しまして、その前にも山田議員からも出ていますひまわり共同保育所の問題についてお伺いをします。 片倉議員の質問に対する部長さんの答弁は、補助要綱に基づいてやっているんだということが答弁の主要な部分でありまして、確かにそのとおりだと思います。問題は、その要綱の中身をどうするのかという立場で考えてほしいということを山田、片倉議員も、私もこれから申し上げるわけであります。 それから、市長さんの御答弁を拝見しますと、何か本当に大変だったら言って来てくれというふうにもとれるし、突っぱねているようにもとれるし、ちょっと読んでますと時間がかかりますので、さきの議会における答弁の意味をお伺いしたい。 ちょっと調べてみましたけれども、岡谷市の保育所に通っている子供たちの保護者の平均負担は年間約20万円いうふうに推定されます。これは平均であります。高い人も、ゼロに近い人もいらっしゃる。ひまわり共同保育所の方は一律年間約60万円。保護者負担は3倍であります。もちろん、ひまわりの園を考えたお父さんお母さんたち、長く続いているわけでありますけれども、歴代の皆さんも市の施設が自分たちの子供を収容してくれるに足りるという条件があれば、こういう運動は考えなかったと思います。したがって、やむを得ず緊急避難的に共同保育所をつくったわけでありますけれども、全くの私的な機関として市は放置をしてきたわけではなくて、一定の補助政策をとっていただいているわけでありますから、このひまわりの存在というものを、ある程度は認知をしているというふうに思いますが、改めてひまわりにおける共同保育所活動というものを、子供たちを健やかに育てるという意味で、しかも産休あけから市がだれでもどこでも収容するというわけにいかないというふうな事情の中で果たしてきた役割をどう評価しているか、最初にお伺いをしたい。 今申し上げたように、保護者負担は20万円対60万円で約3倍であります。一方、現在の時点での園児に市費がどのくらい投入されているかと言いますと、1人当たり約20万円。ひまわりの方には8万円弱くらいになろうかというふうに思います。 それから、保護者が一体保育事業に対してどういう負担割合になっているかと言いますと、市の保育所に対する負担割合は国、県等の補助を除いては保護者が約50%、一般財源として市費が約50%で保育事業が行われている。ひまわりの方を見ますと、運営費の80%近くが保護者の負担。市が7、8%。残るものを御承知のバザー等で苦心をして集めているという実態であります。こうした実態から見ますと、もちろん市営の保育所並みに直ちに補助を移していくというわけにはいかないと思いますが、保護者負担の格差、園児1人当たりに対する市費負担の格差、それから運営費全体に対する保護者と市の負担割合等を見れば、20万円対8万円はもう少し上がっていってもいいんではないか。50対50と80対8という、この数字ももう少し変更を加えられていいんではないか。名目をどうつけるかというふうな問題があると思いますけれども、私は基本的にはせっかく認知をしているわけでありますから、もう少し手厚い補助をとっていただきたいということをお願いをしたいと思います。 次に、監査委員の報告についてお伺いをいたしたいと思います。 1つは、7月20日付の定例監査の結果の報告でありますが、税務課に言及をされて税務課については都市計画税の賦課について、平成元年6月改正前の条例による雑種地への都市計画税賦課にかかわる件については、早急に対処されたいというふうに言われていますが、6月議会におけるこの問題の論議を監査委員としては、どう受けとめたのか。したがって、ここに言う対処しろとは具体的に何を意味するのかお伺いをしたいと思います。 同じく監査委員に対して、例月出納検査でありますけれども、いただくたびに拝見をしているわけですが、5月の最終ですね。出納閉鎖の月になるわけですが、これがいただけなくて聞いてみましたら、引き続いて決算をやるからということのようでありますけれども、今度の一般質問の中にも本年度決算についてに関する質問が1、2ありますが、条例によれば例月検査は毎月やらなければならない。翌月25日にやる。25日が休み等でだめな場合は繰り延べをし、その他理由がある場合には別の日にやるということがあって、5月の例月検査をやらないでいいということは法にも条例にもどこにもないわけですね。 私は、これちょっと言及したくないわけですけれども、過ちがあって5月出納閉鎖までに納入されるべきものが残念ながら翌月に持ち越して入ってくるということもなしとしないということを過去の教訓から想定をしなければいけないわけであります。もちろんあっては困りますけれども。そういう意味からも最終的な決算審査は決算審査として、5月の例月検査も行われるべきだと思うんですけれども、翌月にやらない理由についてお伺いをしたい。 それから、たまたま数字を見ていましたら、6月分の各会計別歳入歳出の執行状況の一覧表のうち、縦にやっていくとこの数字に合うけれども、横からやってくるとこの数字が合わないというのが、特別会計の合計の歳出欄、したがって総合計の歳出欄に出てまいります。人間がやることでありますけれども、最低限監査委員の発する報告書くらいは、私は数字は合っていてほしいというふうに思いますが、先ほど申し上げたら、やったけれども合っているという話でしたが、私は15回くらいやったけれども違っているんですね。もし私の勘違いだったら教えていただきたいと思います。 それから、税について先ごろの市会で問題にいたしました問題でありますが、質問をいたしたいと思います。内容については、監査委員の報告を聞いてから2回目の質問として行わせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 文化会館のオープンについてでありますけれども、1つはこの前も申し上げましたが、あれだけの巨額な費用を使って大変すばらしいものができました。これから順調な管理運営に御努力をお願いをしたいと思いますけれども、市民とともに、言うならば何かの雑誌にも書いてありましたけれども、今まで岡谷というのは、そうはいっても文化というものになじまなかったと。これを機会に岡谷が、そういう意味では文化の花開く町になっていけばいいきっかけになるんではないかというような議論が載っていたのを読んだことがありますけれども、市民と一緒にあの文化会館を文字どおり共有していくという立場で何らかの方向で、あそこで上演されるものを見たければ札を買っておいでなさい。将来はそうですけれども、少なくともオープンから一定期間の間に、6万人の市民を招待するというわけにいきませんが、しかるべき階層等を勘案して市費で援助をしてごらんをいただくいうふうなことを考えたらどうかというふうに申し上げたことがありますが、同じ意味の質問であります。 あわせて市役所、保健会館、文化会館、大変大きなきれいな美しい立派なものでありますけれども、無味乾燥なものが相次いででき上がってまいりました。役所の2階から見ますと市内の神社の森等が大変美しく見えるわけでありますけれども、この市役所、文化会館周辺の緑化計画について前に御説明があったのかもしれませんけれども、お伺いをしたいと思います。 以上、第1回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 小沢竜美君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 私から数点についてお答えをさせていただきます。 第1点の参議院選挙の結果を踏まえて、その結果を市長としてはどういう政治観で考えているかということで御質問をいただきました。国民が選挙によって国民の意思を明らかにいたした選挙でありますから、選挙の結果をもとよりどなたもがそれを謙虚に受けとめていくということに、私の姿勢も変わるものではありません。ただ、とかくの選挙というのは感情に走る部分もありますし、政治は理性で行っていかなければいけない立場にありますから、世論の動向というものが政策的な面と、それからそうでない部分とがどのように国民の判断の基準になったかについては、極めて慎重にその意図するところを理解しなければいけないと思っておりますけれども、いずれにしましても今回の選挙はマスメディア等でも明らかにされているように、消費税の問題やリクルートの問題、農政の問題、そうしたようなものがいろいろな形で絡んでいるが、それは表の3つの理由であって、むしろ今回国政が国民の立場に立ってどれだけ理解と、それからその施策に対する国の行き方というもの、進む方向というものについて十分な国民に対する対応をしたか否かという点についても、この3つの問題にとどまることなく大変問題が山積していたんではないかなというふうに私はそう思っております。そういう意味では、国政が国民離れしている部分を、ある一面では国民が強い不信感を持って指摘したという側面が、これはあったと言わざるを得ない、そう思っております。 そういう意味で、憲法の基本にある主権は在民にありの基本をそれぞれ政治に携わるものたちはもう一度しっかりと踏まえた政治観であり、かつそうした政治の運用でなければならないという点で、それはいずれの政党を指すものではありませんけれども、最も基本に立ち返った反省があってしかるべきだというふうに思っております。しかし、その3つの表に指摘された中の消費税の問題等につきましては、全国市長会等におきましても、消費税そのものを廃止するという立場で申し上げているものではなくて、見直しとあえて言われている部分は、税を納めるのは国民でありますから、納める納税者がその理解とそれからその納める税の使われ方について十分な理解が持てるように、その努力が払われるべきであって、そこに不満や戸惑いがあったのでは、それは納税者が真に納税する意識を失っていってしまう、衰退をさせてしまうという点では、地方財源としてはこの間接税は重要な財源でありますから、もとよりその税を納める納税者の理解と協力が背景になって、今後その仕組みが適切に運用できるように改めるべきは改めていただき、また理解を求めるべきは適切にその措置を講じて納税者に求めていく。そうした努力がされるべきであるという立場で全国市長会は、その決議を行ったものでございます。 そうした観点から、今後国が行う努力、それから今まで十分な論議がなされなかった部分というものが、いずれにしましても納税者の立場である国民の立場からみれば十分な検討と、それから国民が今まで行われてきた生活習慣の中にある納税の思想というものと、非常に戸惑いを持っている新しい税のあり方について国は、きちんとした考え方を国民の協力が得られるものに説明をしていかなければならないと思っておりますし、見直しも中では行っていくべきであるというふうに考えております。 そういう点で参議院選挙の結果というのは、国家の最高決議機関である国会が議論を尽くし、それから今後の迎える新しい時代に対応していくために税の問題とてらち外でなかったという点で取り組んだ今回の新税に関して、この税制改革の基本にも触れながら十分な議論をした上で改めてまた国民にその真意を問うときが必ずくるだろうというふうに考えております。 したがって、これは税制度そのものは常にその時代に合わせて改善されるべきものでありますし、また今までもそうであったように、今回の消費税を含む税制改革もその消費税1つをとらえてみても税のあり方についてやはり見直すべき点があるとするならば、それは必要に応じてその見直すにちゅうちょすることはないというふうに考えておるわけですが、いずれにしても、この論議は参議院選が終わったその結果に基づいて、十分国政の場で議論をしていただきたいと心から期待を申し上げるものでございます。 それから、湯殿山の問題についてですが、総合レジャーセンターの進出に関しては、企業が進出の意思を明らかにして岡谷市にその願いをいたしてきたものであります。今回今取り組んでいる話は、市がお願いを申し上げながら実現可能なものにしていきたいということで企業にお願い申し上げているわけですが、企業側の意思はまだ固まっておりません。したがって、その話は第3者にお話できる内容に至っていない。もとより地元にお話を申し上げる状態には全く至っていない。そこが基本的に一番違う点であります。したがって、企業側の進出の意思が明らかになってまいりますれば、そこで市民の皆さん方の理解と協力が求められるよう、企業側からもその内容を明らかにしてくださるだろうというふうに考えておりますが、そのように御理解をいただければと思っております。 それから、公共転用がなぜだめだということで御質問いただいているわけですが、湯殿山の開発、土とりをさせていただいて以来、地域、具体的には今井区を含む長地山の手地域に連帯をしていく問題でありますけれども、単なる湯殿山の土地をどう使うの議論を市の立場では、しているものではありません。それも含めて将来、長地山の手地域を地域性化のために、岡谷の町の発展のためにこの地域がもっと付加価値の高い土地利用計画、またもっと付加価値の高い地域機能をつくりあげていくために、その入り口の1つの地籍として湯殿山を使いたいと考えているわけです。 それは、ある意味では呼び水的な要素も持っているわけですから、この湯殿山の用地にできることであれば大勢の人が楽しむ場所でありたいと思っておりますし、大勢の人の集まる場所であってもらいたと思っておりますし、地域の人たちの憩える場所でもあっていただきたい。岡谷市から見ますれば、担税力のあるものであり、岡谷市の1つの人の集まる目玉になるような施設であれば最も望ましいと思っておるわけですが、そんなうまい話はなかなかないものですから、今まで苦労していたわけですが、少なくとも基本的にはそうした住民サービス、それから岡谷に訪れる人たち、訪れようという魅力を持ったものをつくっていくには大変な知恵と金がかかってまいります。 そういう意味では、公共が行う事業ではおのずと限界がありますから、民間のそうしたノウハウをぜひ活用して地域の将来計画につなぎ得る核になってもらえればと心から願っているわけですけれども、考え方としてはそういう点で湯殿山については用地をどうやって処分するかの課題ではなくて、そうした側面をむしろ重視して民間投資による民間活力を地域将来のために活用できるものであることが望ましいという立場で考え方をまとめてきたものであります。そのように御理解をいただければありがたい、さように思っております。 それから、完全に消滅したかという点ですけれども、湯殿山の件については林稔議員さん、林公敏議員さん、それから宮崎福二議員さん、それぞれ御質問の折にもお答え申し上げておりますように、総合レジャーセンターと称する企業進出の検討はもはや現在既に検討に値しないということでお答え申し上げているように、それがよもやまた再び復活してくるというようなことはあり得ないと私はそう思っております。 ○議長(片倉久三君) 助役。         〔助役 小口利行君 登壇〕 ◎助役(小口利行君) 3番目にいただきました、財産の取得について私の方からお答えを申し上げたいと思います。 まず1点の御質問でございますが、これは地方自治法に定められているものでございまして、条例に定めて一定以上のものにつきましての議会の議決を必要とする規定が設けられているものでございます。この一山カの財産取得につきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例によりまして、財産の取得、または処分は予定価格が 2,000万円以上の不動産等となっておるわけでございますが、土地につきましては1件 5,000㎡以上のものとなっております。したがいまして、今回の一山カにつきましては2,686.77㎡でございまして、一般会計で購入いたす場合でも議決の対象から外れるものであるというふうに御了承をいただきたいと思うわけでございます。 なお、一山カの取得につきましては、事前に担当委員会に御報告申し上げ御了解をいただいているものでございます。 1点、一般会計で処理ということでございますが、1つといたしましては、市の財政計画上の財源張りつけが厳しいこと、2つ目としましては一山カにつきましては、社会教育施設としての位置づけができてはいるものの、具体的な利用計画が決定していないことによりまして、当面土地開発公社へお願いしたものでございます。今後、具体的な利用計画が策定され決定されれば土地開発公社から市へ持ち換えていただくものでございます。その年度につきましては、実施計画上でもお示しをしていくことになっておりますので、よろしくお願い申し上げる次第でございます。 以上でございます。 なお、ちょっとつけ加えさせていただきますが、私、公社の理事長という立場でございますが、市から公社の方へ委託をいたしまして今御答弁を申し上げた次第でございますので、御了承いただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 私からもう一点、開発計画の進行に関連して御質問いただいた点について、部長答弁の前に基本的な事項ですから私の方からお答えをさせていただきます。 それぞれ今岡谷市が抱えている5大プロジェクトの事業は、都市開発対策委員会と常任委員会にかかわりを持つ、常任委員会というのは建設委員会、協議会等を含めてですが、にまたがる仕事になるわけでありますけれども、今まで進めてきた経過からいきましても、都市開発対策委員会にお諮りを向けてお願いを申し上げながら、常任委員会にもお諮りを申し上げて、そして地元対応に入るということで、きょうまでそうした進め方をさせていただいているわけです。 質問の中にありました、湖畔公園の見直し案の中での都市計画決定に伴う都市計画街路の問題につきましても、早期に関係地権者の合意を得るべく都市開発対策委員会並びに常任委員会に了承をいただいて地元対応に入ったものでありますが、進め方としてはそんな手順でこれからもやらせていただきたいと思っておりますし、なお、市の基本的な事項にまたがる点で、全員協議会が必要とするか否かにつきましては、私どもの判断だけではなくて対策委員会もしくは常任委員会の中でも当然議員さん方との議論をさせていただくことになるわけですから、議会の意向としてはこれを全員協議会で諮る必要があるか否かについては十分に議員さん方の意向を拝しながら、常任委員会と対策委員会のところで進め得るものについてはできるだけ速やかに事業推進を図っていくために、その範疇で進めさせていただければありがたい、さように考えているところです。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長(武井政次郎君) 5番目にいただきました、ひまわり共同保育所についてお答え申し上げておきたいと思いますが、無認可保育園につきましては、総体的な国の考え方といたしましては、地理的に保育園のない地域というようなものが1つの基準になっているわけでございますが、岡谷市におきます、ひまわりの場合には特に保育の時間帯というような面に着目をいたしましての補助というようなことで、十数年にわたっての補助事業として市が取り組んでまいっておるものでございます。これは、小沢議員さんの御指摘のとおりでございますが、要綱によりまして、先般も申し上げましたとおり、補助を申し上げている金額については、県下でも非常に高いレベル、現在県下では8市くらいに無認可の保育所がございますけれども、額だけでものを言うのはちょっと何かと思いますけれども、8市のうちではトップレベルの額になっておるものと思っております。県の基準額に比しましても2倍ないし3倍の額というようなことで、かなりそういう比率からまいりますと高いものになっておるかと思っております。 小沢議員さんの御指摘の保護者負担の問題につきましては、実態的にそういう実態かと思いますが、これにつきましては既に御承知のとおり市の保育料の基準と言いますのは国の徴収基準をとっておるわけでございまして、保護者全体にわたるわけでございますが、いわゆる階層別の所得段階に応じての保育料というものが設定されておる関係で、総体の平均をいたしますと、かなり低いものになります。これは数字的にそうなるものでございまして、特に岡谷市の特殊性ということではないと思っておるわけでございます。そんな点でひとつ御理解をちょうだいしたいと思うわけでございます。 なお、今後のひまわり保育園に対する考え方といたしましては、共同保育所といたしまして従来どおりその保育のニーズに合致いたしますようにいたしていかなければならないと思っておりますし、今後変化が予測されるわけでありますが、支援すべきものにつきましては積極的にこれを支援していかなければいけない、こんなふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 監査委員。         〔監査委員 小口公男君 登壇〕 ◎監査委員(小口公男君) それでは、6番目にいただきました質問にお答えを申し上げたいと思いますけれども、3点ほどいただいておりますが、最初に税務課の定例監査に関連しての御質問でございますけれども、私ども6月の下旬に昭和63年度分につきまして税務課の定例監査をいたしました。その際に6月の定例議会におきまして、小沢議員さんより一般質問等を通じまして御指摘等がありました事項につきまして、関係の課税台帳等は見せていただきました。その内容の論議をお聞きしておりますと、税の賦課徴収の基本にかかわる事項になりますので、先ほど小沢議員さんが監査報告を読まれましたように、市の立場で早急に対応処理されたいということで申し上げものでございますので、そのように御理解をいただきたいと思います。 それから2番目にいただきました、5月までは当然平成元年度分と昭和63年度分と重なって例月出納があるわけですけれども、小沢議員さんから御指摘をいただきました、昭和63年度の5月分の例月出納検査はなぜしなかったか、こういうことだと思いますけれども、これは始まったのはもう昭和40年代ごろか、いつかその時点ははっきりいたしませんけれども、議員さんがおっしゃいました条例の規定の中には毎月25日に実施しなければならないというようになっておりますけれども、その中のただし書きと言いますか、そういったものを使いまして5月は出納閉鎖その他整理の関係もございますので、特別の事情があるということで別の時期ということで、過去に決算と合わせてやってきたという経過になっておりますので、そんなふうに御了承いただきたいと思います。 3番目にいただきました、例月出納検査の数字が違っているではないかということにつきまして精査をいたしましたところ、6月分の例月出納検査につきまして、御報告申し上げた数字にミスがございまして1カ所特別会計の関係で違っておりますので、その点深くおわび申し上げたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 8番目にいただきました、文化会館のオープンに当たって、しかるべき階層を市費で援助して見てもらったらどうかということについてお答えを申し上げたいと思います。 文化会館のオープンに当たりましては、できるだけ多くの皆さん方に見ていただきまして喜んでいただきたい、こういうことで、10月28日から11月1日まで市民の見学会を予定しておるわけでございます。この時期に、同時に小ホールで早出守雄水彩画展を無料でごらんいただくような予定になっております。また、オープンに際して記念行事として11月3日ウイーン交響楽団の演奏を初めとし、自主事業を幾つか組んでいるわけでありますが、これらはすべて市費を入れまして総体的に低料金にしてございます。また、オープン記念事業の中でNHKFMシンフォニーとか、マウントプレザント市との交流音楽会なども無料で鑑賞していただけるような予定にしておりますので、このような点で市民の御期待に沿いたい、こういうふうに考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 なお、緑化については企画部の方からお答えいたします。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) 庁舎、文化会館等周辺に対する緑化計画についてお答えを申し上げます。 市役所、文化会館のゾーンにつきましては、文化、行政ゾーンとして位置づけまして、敷地を縦断する塚間川を基軸といたしまして、周辺に設置されている公共施設とも密接な連携を考えおのおのの利用形態を考慮して、効果的に配置計画をされたものでありまして、こうした中で植栽計画に基づき植え込みを行ってまいっております。このゾーンの緑化につきましては、ゾーン全体をデザインする中で計画してありますが、植栽の内容を申し上げますと、庁舎の敷地では高木ではサルスベリ、ブナ、エノキ、ヤエザクラ、ハルニレ、イチイ、ブナ、トチ、エゴ、イチョウ、こういったものが植え込まれておりますし、低木ではサツキ、コウライシバ、キャラ、琉球ツツジ、ナナカマド、キリシマツツジ。それから文化会館の敷地につきましては、高木ではイチイ、ヤエザクラ、低木ではコウライシバ、サツキ、キリシマツツジ、こういったものを計画に沿って植え込んでおるわけでございます。 近年、大きなテーマになっております憩いと潤いのある良好な環境の形成ということで、都市緑化につきましては町づくりの中で今後検討を深めていかなければならないテーマでありますけれども、この一帯につきましても良好な緑の環境づくりといたしまして、さらに市民の憩いの場として樹高、樹種等にも配慮してまいりたいと考えております。まだ植えて間がないわけでありますが、現在植えられております木が今後生育してまいりますと、緑も整ったものになると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 小沢竜美君、2回目の質問を許します。 ◆27番(小沢竜美君) 27番 小沢です。 残時間がありませんので、もう少し論議をしたい部分もありますが省略をして、特に保育の問題については次回にでもまた論議を深めたいというふうに思います。当たるか当たらないか、意見の違いはありますけれども、丁寧な答弁をいただきましたので、1、2だけお伺いします。 1つは、先に簡単なものですが、この6月分の歳入歳出状況表で、国民健康保険事業のところが 100万円違っているんですけれども、これは当月分の1億 4,700万円が違うのか、累計の2億円が違うのか。それはきちんとしておいていただかないと、どちらが違うのかわかりませんから、説明願いたいと思います。 それから、その税のことでありますけれども、当然監査委員として市長さんにも提出されていろいろ話し合われることもあろうかと思うんですが、この文書を見た限りでは早急に対処しろというんですけれども、何をどう対処しようということか全然私どもには図り知れないわけですよ。だから、私どもにも何をどうしろと、市長さんと議長さんに報告したのか、そのことを明確にしていただきたい。 ○議長(片倉久三君) 監査委員。 ◎監査委員(小口公男君) 最初に、例月出納検査の状況の方ですけれども、当月分の関係が 100万円違っておりますので。 ◆27番(小沢竜美君) 1億 4,600万円になるんですか。 ◎監査委員(小口公男君) はい。そういうことです。 それから後の方の、どういうことを市の方に指摘したのかということでございますけれども、先ほども申し上げましたように、税の賦課徴収の基本的な事項について論議がされておりますので、その論議が私どもがお話を聞いた範囲で結論と言いますか、そういうものがついているかどうか、ちょっとあれですけれども、そういう状況でございますので、それらを踏まえて市の方で対応処理していただきたい、こういうことでございます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 小沢竜美君、3回目の質問を許します。 ◆27番(小沢竜美君) 私がきょう税の問題で市長さんと論議をしないのは、これだけ重要な問題について監査委員の御意見が聞かれたのは、この報告が初めてなわけです。当然のことながら6月の議会であの論議の過程で監査委員としてはどうお考えかというふうに聞き得る場面もあったわけですけれども、さけてきたわけですが、わざわざ条例で課税対象からの除外を規定しているところから税をとると。もちろん私も再三申し上げているように雑種地の実態が課税に値する実態にあるということはわかりますよ。しかし、我々が公共団体の事務を執行していく場合に条例なり法令なりが禁止しているけれども、実態がこうだから税金をいただこうなんていう理事者の恣意で税金がとれるものだと私は考えないわけですが、その点について監査委員としては監査委員独自の判断に立てずに、しかしその後結論が出ないようだというんですけれど、今羽吹議員が言われたように、条例は改正をいたしました。理事者の提案で。したがって、この問題については、あの税はやはりいろいろな事情があったにしても納めていただくべき税ではなかったから返すべき性質のものなのか、あんなものは条例になかったって、もらったんだし何も言ってこないから市の金庫に入れたままでいいと、この2者択一しかないですよ。この問題の解決というのは。そのどちらの考え方を監査委員が持っているのか明確にしていただきたい。(「リーン」予鈴)私は、市長さんとの論議については、いずれまた別な機会がありますから、きょうは監査委員の見解だけ、どうなっいるかわからんけれど何とかしろという言い方では、これは話にならないではないですか。明確にお答えいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 監査委員。 ◎監査委員(小口公男君) 先ほども申し上げましたように、いずれにしても議会の中で出ている論議でございますので、私どもの方としましては、市と議会の間で結論を出していただかないと大変重要な問題でございますので、私どもの立場で単純にこうでございますというような結論は出せませんので、そのように御理解いただきたいと思います。         (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 議事進行について、小沢君。 ◆27番(小沢竜美君) 監査委員が議会の中でされている論議だからといって今おっしゃっていますけれども、舞台は税務課で行われたわけですよ。皆さんの監査の対象になるところで行われたわけですから、監査委員に対して質問が出たら、その質問は正当だとか、当たらないとかという答弁を行うのは当然だと思うんです。それは監査委員の職務放棄ではないですか、そんなことでは。今のままの答弁では納得できないですよ、それは。先ほどの山田議員ではないけれども。そんな無責任な。これから将来にわたって、行政をどうしようといって私どもと市長さんとけんけんがくがくやっているのを監査委員どうだといったら、それは答え方が無理ですけれども、現に執行された事務ではないですか。それに対して、それは監査委員としての立場、市長さんのお気持ちや私の気持ちは全然別にして、監査委員としては条例にないところから税金をとったということがいいか悪いかくらいの判断下せないで、監査委員だといっていられますか。ちょっときちっとしてください、これは。 ○議長(片倉久三君) 暫時休憩いたします。         午後5時41分 休憩         -----------------         午後6時40分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 休憩前の小沢竜美君の議事進行に関連して、小口監査委員から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 監査委員。 ◎監査委員(小口公男君) 大変貴重な時間を長い間とっていただきましてありがとうございました。 6月の定例議会の折、市長答弁の中でも申し上げたわけでございますけれども、市長の方から法の定めるところに従って明確な判断を仰いでしかるべき措置をしてまいりたいというふうにお答えを申し上げてありますので、それらの結論を早急に出されるよう私どもの立場でも対処されるよう、その旨申し上げたものであります。 この問題について、監査委員の見解をというふうに言われているわけでございますけれども、大変重要な問題でありますので、現時点で申し上げることはできないのでよろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 小沢竜美君の一般質問を終了いたします。         ----------------- ○議長(片倉久三君) 本日はこれまでとし、延会いたします。         午後6時41分 延会...